これぞ“全部入り”──写真で見る「J-SH52」ムービー写メールから音楽再生機能まで備えたシャープのパケット端末に、ライトやカラー背面液晶まで追加された後継機が登場する。機能アップしながら、さらに薄く、軽くなった「J-SH52」を写真で見ていこう
ユーザー待望のハイスペック端末「J-SH52」が10月上旬に発売される(8月29日の記事参照)。試作機に触れる機会を得たので、発表記事では触れていなかった部分を紹介していこう。
J-SH52は、(J-フォン内で)2.5Gと呼ばれるJ-フォンのパケット対応端末の1つで、シャープ製としては2機種目に当たる。独特の機能を“これでもか!”と詰め込んだ端末だ。パケット対応端末を機能面を中心に比べると、以下のようになる。
売れ筋のスペックをJ-SH52が揃えていることが分かる。パケット非対応の「J-SH09」(8月5日の記事参照)と機能面を比べても、SDカードスロットの搭載やムービー写メールへの対応など勝るところは多いが、劣る部分はほとんど見あたらない。J-SH51の場合、同時期に発売された「J-SH08」にスペック的に劣る部分も見受けられたが(1月17日の記事参照)、J-SH52の場合そんな心配はない。安心してフル機能を堪能できそうだ。
J-SH52のボディは一見、J-SH09にそっくり。丸みを帯びたJ-SH51と比べて平面を基調としたデザインになっており、手に持つとスペック値以上に薄く、軽く感じる。特にJ-SH51ではキーボード下に配置されていたSDカードスロットが液晶部に移り、ダイヤルキー周りが薄くなったのも、その印象に寄与している。
ダイヤルキー周りのデザインはJ-SH09譲り。メインディスプレイは新しい液晶モジュールを採用しているようで、輝度はJ-SH51より向上。気になり始めると止まらない右側への寄りもなくなり、中央に配置された
液晶部右側面には、J-SH09同様、マクロモードへの切り替えスイッチを持つ。当然、バーコード(JANコード/QRコード)読み取り機能も搭載している(8月1日の記事参照)。
左側面にはシャッターボタンを備える。開いた状態で長押しするとカメラが起動。ダブルクリックするとライトが点灯し、簡易的な懐中電灯としても使える。J-SH51では液晶部にあった着メロスピーカーは背面に移動した。試した限りでは、音量・音質はJ-SH51より向上。SDカード内の音楽データを本体で再生しても、J-SH52は音がくぐもったり割れたりしない
ダイヤルキー周り。数字は、長体のかかっていないゴシックの大きな印刷に変わった。レイアウトや機能割り当ては従来のシャープ製端末と同じ
J-SH51(左)と並べてみた。雰囲気がかなり変わったことが分かる。液晶部に多くの部品を入れているためか、液晶部が厚く、重くなった。しかし開いて置いても、液晶部の下部が支えとなり、倒れることはない
6万5536色のGF液晶を採用した背面ディスプレイ。このスペックの液晶は、1年前まではメインディスプレイに使われていたものだ。さすがに輝度は(現在のメインディスプレイと比べると)低いが、発色は素晴らしい
7色に輝くモバイルライト。写真の撮影時は、2段階に明るさを変えられ、シャッターを切った瞬間はさらに光量が増す。ライト搭載の端末は増えているが、中でもJ-SH52は明るい。ライトを見つめるとまぶしいくらいだ
メモリーカードスロットはディスプレイ部のヒンジ近くに備える。スライドさせるとバネでフタが開き、SDカードをワンプッシュすると飛び出てくる。メモリカード搭載携帯の中では最も凝ったつくりだ。セットには8MバイトのSDカードが付属する
左から、J-SH51、J-SH52、J-SH08の電池パック部。電池パックの形状はJ-SH51から変更され、J-SH08と同じ形になった。最強を求めて止まないJ-SH51ユーザーには、バッテリーの使い回しが利かないのが残念なところ。容量はJ-SH52が610mAh、残り2つが580mAh
今回は外観を中心に見てきた。次回は、J-SH52に新機能である以下のポイントを解説する予定だ。
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