Mobile:NEWS 2002年9月6日 09:54 PM 更新

“N”を追い上げる「P504i」

ドコモの504iシリーズの登場から約3カ月。最も使われている機種は「N504i」だ。しかし、「P504i」が追い上げを見せている

 ドコモ端末群のトップランナーといえば、やはり“N”。折りたたみ型で不動の地位を築いたあとも、丁寧な機能強化、美しいディスプレイへのこだわりなどが人気となっている。

 しかし最新端末「N504i」は、カメラ内蔵型の「251iシリーズ」や、超薄型で業界を震撼させた「P504i」に追い上げられているようだ。

 iアプリポータルサイト「アプリ★ゲット」が機種ごとのアクセス数を算出したところ、「N504iは1位を守るがシェアは11%ダウン」という傾向が分かった。


503i(iS)で圧倒的なアクセス比率を誇っていた“N”だが、504iではシェアが11%ダウン。逆に“P”はNのシェアをそのまま奪い、503i時代の2倍のシェアを獲得した。もう1つ、大きく伸びたのは“SO”。503iから1.5倍にシェアを伸ばし、3位の座を確実なものとした。“D”と“F”は上位に押され、シェアダウン(アプリ★ゲットのデータによる)

 これらの数字は、iアプリに特化したサイトへのアクセス比率によるものだが、別のサイトで2カ月前に行った調査でもほぼ同様の結果が出ている(7月5日の記事参照)。

iアプリ対応機種43%

 さて、3400万人を誇るiモード契約者数のうち、iアプリ対応機種ユーザーはどの程度なのだろうか。


9月1日時点のドコモ公開iモード契約数データによる。iアプリ対応機種の契約者は約43%。うち6%を504iシリーズが占める。504iシリーズの数は、ドコモiモード事業部企画部長の夏野剛氏が講演で語った「200万人以上」という数字を元にしている(8月29日の記事参照

 発売から約3カ月で200万台を突破した504iは、爆発的とはいえなくとも悪い出だしではない。ただし、ちょうど同時期に投入されたカメラ内蔵「251iシリーズ」の影響があったのは事実だろう。

 NECも「N504iもはじめは断然トップだった。しかし(6月に入って)カメラ付き携帯が出てきて、後塵を拝している」と語っている(8月29日の記事参照)。

 とはいえ、「iアプリか? カメラか?」と悩む必要は今後減りそうだ。もう1機種、カメラ搭載のNEC製端末が投入されるものの、その後はカメラ付きiアプリ端末が続々登場する見込み。Javaからカメラが操作できるなど(8月30日の記事参照)、機能の融合が進んでいく。



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▼ アプリ★ゲット

[斎藤健二, ITmedia]

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