Mobile:NEWS 2002年9月17日 00:27 AM 更新

セガ、PDA向けにゲーム配信にコピー自由の「超流通」を採用

セガがPDA向けゲーム配信に「超流通」を本格的に導入

 セガは9月17日、Pocket PC向けゲームのダウンロード配信サービスを始めた。配信方式に、ソフトのコピーを自由に認める「超流通」の仕組みを採用した。まず携帯ゲーム機用ゲームソフト3タイトルを配信する。

 PCから専用Webサイト「SEGAPDA.COM」にアクセスし、ソフトをPCにダウンロードした上でPocket PCに転送する。試用版として3分間はプレイ可能で、Webサイトでライセンスキーを購入することで正規利用が可能になる。決済には、日本信販の少額課金システム「デジコイン」を採用した。

 配信するタイトルは、セガが1990年に発売した携帯ゲーム機「ゲームギア」用の「ドラゴンクリスタル」「ザ・クイズギアファイト」「ガンブルパニック」の3タイトル。コンパックコンピュータ「iPAQ 3850/3870」と東芝「GENIO e550G」に対応している。

 新サービスは「超流通」方式を採用したのが特徴。コンテンツはユーザー間で自由にコピーが可能で、PDAごとに異なるライセンスキーを購入することで正規利用できる。

 超流通方式は、筑波大の森亮一名誉教授が1983年に提唱したソフトウェアの流通方式。ユーザー間によるコンテンツのコピーを自由にした上で、ライセンスキーを個々に購入してもらうことで使用可能になる仕組み。ユーザー間でのコピーを奨励することでP2P的なコンテンツ流通が可能な上、権利者は使用料が確保できる点が特徴だ。

 同方式は、違法コピーに悩むネット音楽配信などでも注目され、1999年には三洋電機と日立製作所、富士通が発表した携帯電話・PHS向け音楽配信の技術規格「ケータイ de ミュージック」で採用されている。

 セガは超流通対応サーバを独自開発し、配信から課金決済、制御解除キーの発行を同サーバで実行させる。米国でも9月中をめどにスタートする計画。



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関連リンク
▼ ニュースリリース
▼ SEGAPDA.COM

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