PDAで通話もできる〜CF型データ通信カード「AH-N401C」インプレッション(1/2)可動式アンテナを搭載、Pocket PCで音声通話もできるNECインフロンティア製のCF型データ通信カード「AH-N401C」。サイズや使い勝手、電話機能、消費電力などをチェックした
AirH"128K対応のCFカード型データ通信カードとしては2製品目となる「AH-N401C」が、NECインフロンティアから登場する(9月19日の記事参照)。取り外し可能な可動アンテナを装備、Pocket PC 2002で音声通話が利用できるなどの機能も備えた本製品を試した。
「AH-N401C」は、同じCF Type IIの「AH-H401C」(8月9日の記事参照)に比べると奥行きが2.4ミリ短く、AirH"128Kbpsパケット対応端末としては現時点でもっともコンパクトだ。 もっともAirH"32Kパケット対応CF型端末「CFE-02」(2001年10月10日の記事参照)ほどはコンパクトではない。CFE-02のほうが4.6ミリ奥行きが短い。
本製品の特徴は可動式アンテナを備えていること。アンテナは360度自在に可動するタイプで、取り外しが可能だ。取り外した場合は本体内蔵のアンテナに切り替わる仕組みになっている。
エクステンション部には2つのインジケータがあり、1つは電波状態を、1つは通信方式を示す。この点はほかのカード型AirH"端末と同じだが、本製品にはPCの画面上で電波状態を監視するようなソフトは付属しない。そのため電波状態は基本的にインジケータで確認するしかない。どのパターンの点滅がどの程度の電波状態かを覚えておかなければならないのは少々面倒だ。
同社の前モデルにあたるCFE-02ではフレックスチェンジ方式の通信が省かれていたが、本製品では32Kbpsパケット、128Kbpsパケット、フレックスチェンジ、PIAFS2.2とAirH"のすべての通信方式に対応した。なおαデータ(無線モデム、無線インターネット、無線FAX)に対応していないのはAH-H401Cと同様だ。 また本製品は、AH-H401Cが公式にはサポートしないWindows CE 2.0/2.11採用PDAにも対応する。実際にはAH-H401Cも一部のWindowsCE 2.0/2.11搭載PDAで動作しているようだが、公式サポートという点では本製品の方が不安は少ない。一方、Windows 95は動作対象外だ。
本製品の消費電流は、カタログ値で128Kbpsパケット時通信時で190mAだ。AH-G10、AH-H401Cがそれぞれ200mAなので、5%ほど低消費電流ということになる。消費電力に直すとそれぞれ900mW、1000mW、1000mWだ。 では実際はどうなのだろう。筆者のLOOX T8にSバッテリーを装着、バックライトを中間程度(4/8)に設定し、FTPで延々とファイルの受信を実行させてみた。PC側はバッテリー残量3%で休止状態になるように設定されている。 結果は本製品が111分、AH-H401Cが91分、AH-G10が90分で休止状態になった。本製品とほかの2製品の消費電力の差は5%ほどだが、バッテリーでの動作時間はそれ以上の差が見られる。カタログ値通り本製品が最も消費電力が低いAirH"128Kbps端末であることは間違いないようだ。 [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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