Mobile:NEWS 2002年10月2日 03:24 AM 更新

着メロは64和音へ〜ローム、2003年春向け音源チップ

ロームはCEATECのブースで、64和音のPCM音源チップを参考展示。PCMのサンプリングレートは44.1KHzに達した。2003年春の量産を予定している

 そろそろ打ち止め……新チップが出るたびにそう言われてきた着信メロディだが、2003年春にはついに64和音に達する。

 ロームはCEATEC JAPAN 2002のブースで、携帯向けの64和音音源チップを展示した。この冬に完成し、量産は2003年春の予定だ。同時に、現行の32和音音源チップも改良し、「32和音Hi-Fi音源LSI BU8797KN」を投入する。


会場では64和音音源チップを使い、楽曲を再生するデモが行われている

 新音源チップの特徴は、32/64和音共に、これまで22.0KHzだったPCM音源のサンプリングレートを、CDクオリティといわれる44.1KHzまで向上させたこと。また、これまで1チャンネルだったADPCMのデコーダを2チャンネルに拡張させ、エンコーダ機能も搭載した。

 音色は従来と同じく、128音色+ドラムセット47音色。

1年ごとに倍。止まらない進化

 国内の携帯向け音源チップは、現在ロームとヤマハが最大手。最新携帯電話の多くには、ロームのPCM音源32和音か、ヤマハのFM音源32和音+PCM音源8和音のチップが搭載されている。

 毎年早春をめどに登場するNTTドコモの「50xシリーズ」を見ると、2001年の503iでは16和音、2002年の504iでは32和音(40和音)が使われてきた。このまま行けば、2003年春に予定される505iでは64和音チップの採用も見込まれる。



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[斎藤健二, ITmedia]

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