PDAでも体感速度が向上〜bモバイルのCFタイプ「U100C」インプレッション(1/2)定額つなぎ放題パッケージ「bモバイル」にCFカードタイプの「U100C」が登場した。PDAでもWebアクセラレータが使えるのは大きなメリットだ
プリペイドによる売り切りという、ユニークなワイヤレスインターネット接続サービスを提供しているbモバイルにCFカードタイプが登場した。この「U100C」で、128Kbpsの高速通信がPCとPDAで利用可能になる。
U100Cは、PCでの128Kbpsつなぎ放題を前提としたPCカードタイプ「U100」のCFカード版。Type II CFカード型のため、多くのPDAでも利用可能になった。製品にはPCカードアダプタが付属し、PCカードスロットでも使える。 なおbモバイルでは既に、CFカードタイプの端末を採用した「U-MAIL」(8月22日の記事参照)を提供してるが、こちらは電子メールの利用を前提としたもの。Webブラウズは文字情報のみに制限され、各種メッセージングサービス、ftp、telnetなども利用できない。通信速度も最大32Kbpsに制限されているが、その分、低価格に抑えられている。 U100C(以下本製品)の端末には、本多エレクトロン製の「BMH10C-J」が採用されている。登場時期がほぼ同じことからDDIポケットの「AH-H401C」とほぼ同等の製品と思われる。形状はほぼ同一で平均消費電流も200mAと共通だ。
もはやbモバイルだけの独自サービスではなくなったWebアクセラレータ、メールアクセラレータだが、Webアクセラレータには依然bモバイルならではメリットがある。bモバイルのWebアクセラレータはProxyサーバとして提供されているので、クライアントを選ばないのだ。Windowsはもちろん、MacintoshやPDAでも利用できる。
PDAでWebアクセラレータを利用できるメリットは大きい。パワフルなPocket PCでもメモリサイズは64Mバイトが上限で、Webアクセス用のキャッシュはそれほど大きく確保できない。画像のファイルサイズが小さくなれば、それだけWebアクセス用のキャッシュを有効に利用できるというメリットになる。 試しに筆者の初代iPAQ Pocket PC(Pocket PC 2002にアップグレード済み)で、ZDNet Mobile内の比較的画像の多いページにアクセスし、すべての表示が完了するまでの所要時間を計測してみた。表示の度にキャッシュはクリアしている。 最も画像圧縮率の低いMarionでも、アクセラレータなしの場合と比較して所要時間は44%短くなり、Michelleでは所要時間が半分以下だ。これだけ違うと、体感でもはっきりと待ち時間の違いが分かる。PDAでWebアクセラレータが利用できるメリットはやはり大きい。
[坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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