Mobile:NEWS 2002年10月3日 03:16 PM 更新

CEATEC、モバイル関連展示の見どころ

ドコモブース、KDDIブース、そして各端末メーカー……。携帯電話関連の展示の見どころを紹介する

 CEATEC JAPAN 2002で展示の中心となりつつあるモバイル機器。今年も通信キャリアをはじめ、各社が携帯電話関連の機器を多数展示している。


NTTドコモブースで人だかりができていたのは、「電波ポスター」の展示だ

 ドコモブースの「電波ポスター」は、非接触ICタグをポスターにかざすと、そのポスターに関連した情報などをメールで送信してくれるというもの。ポスターの背後に設置された読み取り機がICタグのIDを読み取り、DoPaパケット網を使ってサーバに通知。サーバであらかじめIDと関連づけておいたメールアドレスに向けてメールを送るという仕組みだ。これは日経BP社が「WPC EXPO」で行う情報サービス「Touch Info Service」とほぼ同じだ(9月18日の記事参照)。

 説明員によると、「将来的には携帯電話に非接触ICを組み込むことも考えられる」とも。そのIDを通信キャリア側で管理し、自動的にIDとメールアドレスを対応させて情報を送る仕組みを作り上げられれば、ユーザーはメールアドレスを登録する必要もなくなる。こうなれば、インフラとしてさまざまな活用法も考えられるだろう。


こちらもドコモブースの「Skin-CRM」。ウィズダムテックと三井物産テレパークが共同事業として進めている。専用ルーペはゲルを使って着脱できる独自開発品。LEDライト付きで、倍率の変更も多段階で行える

 「Skin-CRM」は、カメラ付き携帯電話を使って肌の健康をチェックするソリューションだ。専用ルーペをカメラ付き携帯に取り付けお肌を撮影。画像を専用サーバにメールで送信すると、チェック結果を見られるというもの。担当者によると11万画素以上のカメラであれば利用できる。

 基本的には化粧品などの訪問販売のセールスマン向けのASPソリューション。「従来は撮影した画像をPCに取り込んで解析していたが、携帯を使えば手軽」と担当者。三井物産テレパークでは、この4月から販売員1人につき月額1000円でソリューションを提供しており「既に7-8社が導入を決定した」という。今後は化粧品だけでなく、頭髪のチェックなどにも応用分野を広げていきたいと話していた。


日立製作所の電子部品ブースの主役は、携帯向けアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」だ。“バーチャルキーボード”の「Canesta Keybord」も実際に試すことができるようになっている

 日立が電子部品ブースで展示していたのは、「SH-Mobile」ファミリー(6月25日の記事参照)。発表されたばかりの「SH-MobileV」(9月30日の記事参照)の展示こそなかったが、VGAカメラをサポートした「SH-MobileJ」を組み込んだデモ機が稼働していた。

 同じブースでは、カネスタのバーチャルキーボード「Canesta Keybord」がSH-Mobileに接続され、実際に試せるようになっている(9月24日の記事参照)。国内での一般展示は初めて。PCに接続した場合よりもレスポンスはよく、携帯機器への実装が楽しみだ。


ソニーブースの一角には、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの展示コーナーになっている。「ソニードリームワールド2002」で展示されたコンセプトモデルも、こちらで見ることができる(9月13日の記事参照


三洋電機ブースでは、J-フォン向けパケット対応端末「J-SA51」を展示


東芝ブースでは、ツーカー向けの“使いやすさにこだわった”端末「TT22」を展示している


シャープブースには海外向けの端末が並べられている。11万画素のカメラを搭載したストレート型のGSM端末「TQ-GX1」、カメラ搭載の折りたたみ型GSM端末「TQ-GX10」、CDMA800M/1900MHz/AMPSのトライモード端末「TQ-CX1」


東芝ブースに展示された携帯向け有機ELパネル。今年のEDEXに展示されたものから大きな変更はない(4月16日の記事参照



 上の2つは、ドコモブースとKDDIブース。今年のCEATECに出展した通信キャリアはこの2社だけだ。3Gを展開する予定の3キャリアのうち、J-フォンはJavaOneに続き出展しなかった。


◆あなたの一票が次期端末に〜三洋3G携帯
◆KDDI、「Kei-Credit」用機器などを展示
◆SDカード型AirH"端末をPalmデバイスでデモ〜CEATEC
◆シャープ、VGA液晶のザウルスを参考展示
◆三洋のスライド型有機EL携帯、au向けに完成度増す
◆ドコモ、GPS携帯を参考展示──CEATEC
◆着メロは64和音へ〜ローム、2003年春向け音源チップ



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[斎藤健二, ITmedia]

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