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2002年10月4日 08:17 PM 更新
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ビジネスiアプリ入門(8)
待ち受けビジネスIMの実機テスト&評価(2/2)
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実機でのテスト
ビルドしたiアプリをダウンロードできるようにするには、TomcatのwebappsのROOT内にjamファイルとjarファイル、および下記のようなダウンロード用HTMLファイルを「index.html」としておきます。
<html><head><title>ビジネスIM</title></head>
<body>
<p>ビジネスIM</p>
<object declare id="1" data="businessim.jam" type="application/x-jam"></object>
<a ijam="#1" href="index.html">ダウンロード</A>
</body>
</html>
ビジネスIMダウンロード用 index.html
実機を使ってTomcatにアクセスします。外部からアクセスできるホスト名とTomcatのポート番号(デフォルトで8080)にインターネットアクセスで接続し、ダウンロードします(例、http://xxx-0000.xxx.ne.jp:8080/index.html)。
◆ビジネスIM iアプリのプロジェクト
◆ビジネスIM Tomcatのウェブアプリケーション
実機とエミュレータでの実行画面
実機とエミュレータで相互にメッセージが送ることができる、状態が反映される、待ち受けの活性化・非活性化の切り替えが問題なくできることを確認します。
評価
実機にてビジネスIMとして使用した評価をします。
利点
- 選択式のためメッセージ送信がメールより簡単にできる
- 状態送信を使ってグループに対してのさりげない通知ができる
- 待ち受け起動によって、通常の機能を損なわずに使用できる
欠点
- 一定時間ごとの通信にパケット料金が発生する
- 一定時間ごとの通信に電力が必要になる
今までの携帯電話にはないコミュニケーション手段として十分機能することが分かります。
一方、欠点としては10秒おきの通信に必要なパケット料金と電力が、現時点で無視できるほど小さくないことです。実際に使用する前に再考の必要があります。通信する間隔を長くすることでこれらのコストを抑えることはできますが、反面レスポンスが悪くなってしまうため、現実的には、通信間隔を設定したり、状況に合わせた通信間隔が自動で設定されるなどの工夫が必要になります。
待ち受けビジネスIMとして実機での動作が確認できました。実際に数人で利用すると、モバイルビジネスアプリケーションの可能性が感じられるかもしれません。ただし、サーバと通信し続けるようになっているので終了のし忘れには注意が必要です。次回は今回の評価を元にビジネスIMを改良します。
著者紹介 福野泰介:UNI-LABO社長。イントラネットと携帯電話を、プロキシ認証と圧縮通信によって強固なセキュリティと通信費の削減効果を提供する「パケットセイバー」を開発。「半パケ」という名称でISP向けにも技術を提供、ニフティにも採用されている。 |
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[福野泰介, ITmedia]
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