Mobile:NEWS 2002年10月9日 04:21 PM 更新

ドコモ、4G向け100Mbpsの伝送実験に成功

ドコモは、第4世代移動通信システム向けに行った、下り最大100Mbpsの伝送実験に成功した

 NTTドコモは、第4世代移動通信システム向けの無線アクセス実験装置を使った実験において、下り最大100Mbps、上り最大20Mbpsの伝送実験に成功した。

 これは、2010年頃をめどに実用化が期待される、4G向け無線アクセス方式の実証を目的に行われた実験。基地局装置と移動局装置で構成された無線アクセス実験装置を使って行われ、無線アクセスの方法には「VSF-OFCDM」(可変拡散率直行周波数・符号分割多重)が使われた。

 第4世代移動通信システムについては、総務省が「下り伝送速度を50〜100Mbps程度」という考えをを示しており(2001年7月19日の記事参照)、ドコモはシステム装置を試作していた(3月18日の記事参照)。今回のドコモの実験は、携帯電話でその基準を満たす伝送が可能なことを実証したことになる。

 第4世代移動通信システムは、国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)においてビジョンの検討が進行中。国内では総務省情報通信審議会答申で2005年までの要素技術確立と2010年の実用化を目指すとしている。



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▼ ニュースリリース

[後藤祥子, ITmedia]

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