Mobile&Movie 第34回
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作品名 | リモート(REMOTE) |
演出 | 佐藤東弥 |
制作年・製作国 | 2002年 日本・テレビ系列ドラマ |
主人公の彩木くるみは交通課の婦人警官で、駐車違反がきっかけで知り合った上島伸吾と現在婚約中。ウェディングドレスの下見も済ませ、寿退社目前にしたくるみは「A級未決事件捜査特別室」への勤務を命じられます。この通称「A別館」は異動になると必ず退職するという曰く付きの部署。くるみが配属されたのも、所轄の刑事たちの陰謀だったのです。何も知らないくるみに、捜査用にと渡されたのは手錠、拳銃、そして携帯電話とヘッドセット。
「室長の氷室警視から電話かかってくると思うから、指示に従って」
さっそく、かかってきた電話に緊張しながら出るくるみ。
「はい、彩木巡査です。はじめまして」
氷室からの最初の指示は、着替えて駅で待っていること。約束の時間にまた携帯が鳴ります。
「氷室だ。左手にバスが着いたか?」
ミニスカート姿で、バス停を探すくるみ。
「はい」
「バスに乗ろうとしている女性をチェックしてくれ。探しているのは、40代前半の中年女性だ」
「そういう人はいませんけど……」
「どんな様子だった?」
携帯電話越しに状況を説明し、氷室の指示に従ってバスを尾行することになったくるみ。いわれたまま、おそるおそる屋敷の中に入っていき、薄暗い地下室のドアを開けるとそこには氷室の姿が! くるみが導かれたのは、氷室の自宅だったのです。
氷室は、ある事件がきっかけで家から出られなくなってしまい、自室にいながら天才的な分析力で事件を捜査しているのです。たどり着いたことで、くるみは適性テストにかろうじて合格。こうして、携帯を使って現場の状況を報告し、引きこもりのエリート捜査官・氷室の指示を仰ぐくるみの任務が本格的にスタートします。
「はい、彩木です。お疲れさまです、氷室警視」
彼とのデート中に、かかってきた電話にあぜんとするくるみ。
「すぐに、そこを出てくれ」
くるみの居場所は、携帯によるGPSで確認済み。
「でも、勤務時間はもう……」
「君は今は私の部下だ。出られないなら辞めろ」
「私、仕事を途中で放り出したりしません!」
そういって威勢よく飛び出したくるみですが、氷室が解決を狙うのは、謎のメッセージが重要な手がかりとなっている“ピエロ連続殺人事件”。拳銃を構え、暗がりの中で犯人を追うのは、初めてのこと。怖いと悲鳴をあげてしまうくるみが、殺人事件の捜査を続けられるのでしょうか? 犯人を逮捕できるかどうかは、氷室のリモートコントロール次第のようです。
原作は、「金田一少年の事件簿」で知られる天樹征丸氏の漫画。じつはこの「リモート」、原作の時点から、くるみ役は深田恭子さんをモデルに考えられていたそうです。ドラマのプロデューサーが、フカキョンが携帯電話を持って走り回る話を作りたいと持ちかけ、週刊漫画誌で先行して連載をスタートさせたのだそう。
携帯電話ナシでは、成立しないこのドラマ。捜査中に電波の届かない場所に行ってしまわないか、緊迫した場面で充電切れになったりしないか、展開に心配しつつ、フカキョンのコスプレ姿とともに楽しめそうです。
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