Mobile:NEWS 2002年10月18日 09:35 PM 更新

Mobile&Movie 第34回
リモート「私、仕事を途中で放り出したりしません!」

映画の中の名脇役として登場する“モバイル製品”を紹介する“Mobile&Movie”。今回は番外編ということで、この秋から始まったテレビドラマ「リモート」をご紹介!

作品名リモート(REMOTE)
演出佐藤東弥
制作年・製作国2002年 日本・テレビ系列ドラマ


 主人公の彩木くるみは交通課の婦人警官で、駐車違反がきっかけで知り合った上島伸吾と現在婚約中。ウェディングドレスの下見も済ませ、寿退社目前にしたくるみは「A級未決事件捜査特別室」への勤務を命じられます。この通称「A別館」は異動になると必ず退職するという曰く付きの部署。くるみが配属されたのも、所轄の刑事たちの陰謀だったのです。何も知らないくるみに、捜査用にと渡されたのは手錠、拳銃、そして携帯電話とヘッドセット。

「室長の氷室警視から電話かかってくると思うから、指示に従って」

 さっそく、かかってきた電話に緊張しながら出るくるみ。

「はい、彩木巡査です。はじめまして」

 氷室からの最初の指示は、着替えて駅で待っていること。約束の時間にまた携帯が鳴ります。

「氷室だ。左手にバスが着いたか?」

 ミニスカート姿で、バス停を探すくるみ。

「はい」

「バスに乗ろうとしている女性をチェックしてくれ。探しているのは、40代前半の中年女性だ」

「そういう人はいませんけど……」

「どんな様子だった?」

 携帯電話越しに状況を説明し、氷室の指示に従ってバスを尾行することになったくるみ。いわれたまま、おそるおそる屋敷の中に入っていき、薄暗い地下室のドアを開けるとそこには氷室の姿が! くるみが導かれたのは、氷室の自宅だったのです。

 氷室は、ある事件がきっかけで家から出られなくなってしまい、自室にいながら天才的な分析力で事件を捜査しているのです。たどり着いたことで、くるみは適性テストにかろうじて合格。こうして、携帯を使って現場の状況を報告し、引きこもりのエリート捜査官・氷室の指示を仰ぐくるみの任務が本格的にスタートします。

「はい、彩木です。お疲れさまです、氷室警視」

 彼とのデート中に、かかってきた電話にあぜんとするくるみ。

「すぐに、そこを出てくれ」

くるみの居場所は、携帯によるGPSで確認済み。

「でも、勤務時間はもう……」

「君は今は私の部下だ。出られないなら辞めろ」

「私、仕事を途中で放り出したりしません!」

 そういって威勢よく飛び出したくるみですが、氷室が解決を狙うのは、謎のメッセージが重要な手がかりとなっている“ピエロ連続殺人事件”。拳銃を構え、暗がりの中で犯人を追うのは、初めてのこと。怖いと悲鳴をあげてしまうくるみが、殺人事件の捜査を続けられるのでしょうか? 犯人を逮捕できるかどうかは、氷室のリモートコントロール次第のようです。

 原作は、「金田一少年の事件簿」で知られる天樹征丸氏の漫画。じつはこの「リモート」、原作の時点から、くるみ役は深田恭子さんをモデルに考えられていたそうです。ドラマのプロデューサーが、フカキョンが携帯電話を持って走り回る話を作りたいと持ちかけ、週刊漫画誌で先行して連載をスタートさせたのだそう。

 携帯電話ナシでは、成立しないこのドラマ。捜査中に電波の届かない場所に行ってしまわないか、緊迫した場面で充電切れになったりしないか、展開に心配しつつ、フカキョンのコスプレ姿とともに楽しめそうです。

関連記事
▼ ZDNet Mobile連載インデックス

[本田亜友子, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!