テレビでプレゼンテーションも〜「Pocket Presenter」インプレッション(1/2)新潟キヤノテックの「Pocket Presenter」は、Pocket PCでプレゼンテーションするために必要なハードとソフトをセットにした製品。プロジェクターだけでなく、テレビへの出力も可能だ
外出先でプレゼンテーションするといえば、ノートPCとプロジェクタなどを接続する方法が一般的。このノートPCをPocket PCで代用しようというのが「Pocket Presenter」だ。
Pocket Presenter CF Unitは、。Pocket PC側にType I CFカード型のインタフェース、出力側にRGB出力のHD-15コネクタを装備しビデオカード。Pocket PCの画面を外部ディスプレイ(プロジェクタ、CRT、液晶ディスプレイ、PDPなど)に出力できる。 出力解像度は、XGA(1024×768ピクセル、256色)、SVGA(800×600ピクセル、6万4000色)、VGA(640×480ピクセル、6万4000色)の3種類。また、必要に応じて、画面の出力モードをXGAフルサイズで表示する「スライドショーモード」とPocket PCの画面をそのまま表示する「ミラーモード」のどちらかに切り替えられる。 重量は約40グラム(ケーブル部除く)と、やや重め。しかし、実際にPocket PCに装着してみた感じは、たいして気になるほどではなかった。ただ、サイズが88×42.8×17ミリ(ケーブル部除く)とCFカードにしては長めで、CFスロットに装着してもカードの上半分がPocket PCからはみだしてしてしまう。 また、Pocket Presenter CF Unitのケーブル部分の長さが約20センチと短いため、セッティングの方法によっては、ケーブルの取り回しに苦労する場合もある。
付属のテレビモニタ接続ケーブルを利用することで、RGB出力以外に「ビデオ出力」も可能だ。 Pocket Presenterに付属するテレビモニタ接続ケーブルは、コンポジットAV出力(NTSC規格)のピンプラグを持った長さ1.5メートルのケーブルで、Pocket Presenter CF UnitのHD-15コネクタに用意されている専用差し込み口に接続すると、Pocket PCの画面がビデオ出力される。これにより、コンポジット映像入力端子を持ったテレビやビデオなどにも、Pocket PCの画面を表示させられる。 なお、出力解像度はVGA(640×480ピクセル、6万4000色)の1種類のみとなっている。また、RGB出力同様、スライドショーモードとミラーモードがサポートされている。ちなみに、RGBとビデオの同時出力には対応していない。 プロジェクタなどのRGB機器が、出先で必ず調達できるとは限らないことを考えると、テレビなどにも出力できるのはポイントが高い。
Pocket Presenter 1.0には、Pocket PCでプレゼンテーションするために必要なソフトウェアが一式収録されている。 PowerPointファイルのスライド画面をJPEGファイルに変換してPocket PCに転送する「NCT Pocket Presenter Desktop」、JPEG/BMP/FlaxhPix形式の画像ファイルを閲覧するための画像ビューワソフト「EasyViewer」、Pocket PC上の画面をキャプチャして外部ディスプレイに出力する「Pocket Capture」と、3種類のアプリケーションが用意されている。 どれも機能性および操作性はシンプルで、それほど使い勝手は悪くない。ただ、欲をいえば、プレゼンテーションをウリとした製品だけに、「ClearVue Office」のようにPowerPoint、Excel、Word(XP/2000/97)のファイルをそのままPocket PCに表示できるソフトウェアも収録しておいてほしかった。
[佐野直樹, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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