バス停案内から運賃決済までをBluetooth携帯電話で〜エリクソンら3社がデモBluetooth携帯電話が乗り降りするバス停を知らせ、運賃決済もする──こんなデモが東京モーターショーで実施されている。プッシュ型サービスを使った試みだ
駅のバス乗り場に行くと、目的の駅に止まるバスの種類が通知され、バスの中で寝ていても降りる駅が近づいたら知らせてくれる。その上、運賃決済も可能──こんなデモンストレーションが、幕張メッセで開催中の東京モーターショーで実施されている(10月17日の記事参照)。
日野自動車ブースで行われたデモ これは、日本エリクソン、日野自動車、KDDIの3社が共同で開発した、路線バス乗降システム「BT Conductor」を、実際にバスの中で体験しようというデモ。日本エリクソンがカフェなどで行ってきた実証実験(2001年11月1日の記事参照)では実現していなかったプッシュ型サービスが使われている。 デモに使われた携帯電話は、Sony Ericsson Mobile Communications製のBluetooth携帯電話「T68i」。この端末が、LAN Access Profile(用語参照)をサポートしているため、プッシュ型サービスが実現できたと日本エリクソン、事業開発本部の鈴木寛氏は話す。ちなみに日本でリリースされているBluetooth携帯電話は、LAN Access Profileをサポートしていないため、今回のシステムでは利用できない。
使われたのはSony Ericsson製のBluetooth携帯電話「T68i」
降りるバス停が近づくと、端末が振動してWebブラウザにバス停の名前が表示される バスの天井には6基のBluetoothアクセスポイントが設置され、そのうちの1基で常に検索をかけてBluetooth端末を探す。端末が見つかると、(このデモでは)運転席の下にあるサーバに情報が伝わり、サーバから接続用のアクセスポイントを通じて、端末のWebブラウザを起動させる仕組みだ。「(検索専用のアクセスポイントを置くことで)通常では10秒ぐらいかかってしまう端末のサーチ時間を短くできる」(鈴木氏)。
バスの天井に設置されたアクセスポイント。電灯の反対側にもう3基ある 降りるバス停が近づいたときの表示や決済画面は、端末内のWebブラウザで閲覧する。今回のデモでは、5基のアクセスポイントで最大20台の端末の接続を想定しているという。 来場者の反応も上々だと、日野自動車の総合企画部、中村正氏は話す。「こんなことができるのか」と驚く来場者も多いという。 低消費電力であることや、混んだバスの中でもアクセスポイントとの接続を妨げないなど、Bluetoothを使ったメリットが活かされ、用途の提案として興味深いデモンストレーションだ。
運転手はJornadaで乗降客の動向を把握
仮想環境でのデモのため、風景はバスに備え付けられたテレビに映された。ムービーを管理していたのはiPAQ Pocket PC 関連記事 Bluetooth携帯でバス停案内・運賃決済 KDDI、エリクソン、日野が乗降アシスト開発 KDDIと日本エリクソン、日野自動車は、Bluetoothと携帯電話を活用したバス乗降アシストシステム「BT Conductor」を共同開発。路線バス乗降時に携帯電話を通じてバス停案内や運賃決済などの各種サービスを提供できる Bluetoothの適材適所を探すための実験──「B.L.T.」の現状と今後 11月1日よりお台場で開催されている「e-Drive 2001」に、日本エリクソンが出展、Bluetoothを使ったホットスポットサービスの実証実験「B.L.T.」の概要について紹介している PROFILE【ぷろふぁいる】 関連リンク 東京モーターショー 日野自動車 KDDI 日本エリクソン [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |