Mobile:NEWS 2002年10月29日 01:03 PM 更新

フォトメールケータイを持って街に出てみた(1/2)

auのフォトメール端末「A1013K」と「A1014ST」は、GPSやezplusには未対応ながら手頃な価格が魅力。甲乙付けがたい両機種を街に出て使ってみた

 かたやカラー背面液晶を備えたスライドシャッター付きの11万画素CMOSセンサ搭載、かたやモノクロ背面液晶搭載の簡易ライト付き11万画素CCDセンサ──auのフォトメール端末、京セラ製「A1013K」と鳥取三洋製「A1014ST」は、新規契約の価格も1万2800円と同じで、(都内量販店価格)購入に迷う端末だ。

 機能をチェックするために両端末を入手したところ、編集部スタッフから厳しい指摘が──「カエルや人形ばかり撮ってないで、人間も撮ってくださいよ」。

 とても自分撮りなどできないし、かといって急にモデルも調達できない。思い悩んだ会社の帰り道、目に飛び込んできたのは1枚のポスターだった。

 「三茶de大道芸」

 そう、私のホーム世田谷では、毎年この時期に路上イベントが開催される。国内はもとより、遠くフランスや中国からもパフォーマーが来日、路上で大道芸を繰り広げるのだ。

 フォトメール端末は、こうしたイベントの時にこそ真価を発揮するもの。今回はこむずかしい評価は後回しにして、両端末をイベントのお供に連れて行くことにした。


左がA1013K右がA1014ST

「撮速メール」に感動

 右手にA1013K、左手にA1014STを持って、首からはJ-SH52をぶら下げるという、怪しいいでたちで、会場となる茶沢通りに繰り出す。

 駅前の広場で、さっそくすごいパフォーマンスをやっていた。タイツみたいな素材の袋に竹馬に乗った2人の人間が入り、身をくねらしているのだ。素材が薄いため、ちょっとした表情や体の線までくっきり浮かび上がり、なんとも奇妙な雰囲気だ。

 さっそくA1014STを取り出して、撮影開始。決定キーを二度押して、構図を決めてパチリ。かなり離れた距離から撮影したにもかかわらず、なかなか雰囲気がつたわる写真が撮影できた。

 代わってA1013Kで撮影しようとすると、「カバーを開けてください」というアラートが。つい、決定キーの二度押しで撮影しようとしてしまったが、A1013Kは端末を開いてサイドの「スライド開閉キー」でカメラのカバーを開ければすぐ撮影に入れるのだ。

 撮影してみると、1枚目は画面に指が入ってしまった。A1013Kはヒンジ部に近いところにカメラがあるため、あわてて撮ると指が入ってしまうのだ。これは、慣れれば特に問題はないだろう。


慣れるまでこのようにカメラに指がかかることも

 この不思議なパフォーマンスを「すぐ友達に送りたい」と思ったときに便利なのが「撮速メール」。あらかじめ、よくフォトメールを送る相手のアドレスを1件登録しておける機能だ。


「撮速メール」は撮影直後以外にも、撮った画像をサムネイル表示させる場面でも利用できる。A1013Kでは、撮影した画像を「絵日記」にできるなど、撮影後に楽しめる機能も

 シャッターを押すと、画面の左下に「撮速メール」というアイコンが出る。左上のキーを押すと「送信しますか?」と聞かれ「YES」を選べばそれだけでフォトメールを送れてしまう。これならケータイの操作をめんどくさがるうちの親でも使ってくれそうだ。

 欲を言えば「撮速メール」を選んだときに、今までフォトメールを送った相手のベスト5ぐらいまでが出て、そこから送り先を選べたらもっと便利かも──などと思ったりした。


A1014STで撮影した駅前広場付近。左がタイツのパフォーマンス、中が白装束のパフォーマンス、右が練り歩くブラスバンド隊。人垣の外から撮ったため、かなり距離があったが輪郭がはっきりしたきれいな画像が撮れた


同じシーンを同じ距離からA1013Kで撮影。若干輪郭がぼやけ気味だが雰囲気は充分伝わる。画角が異なるため、同じ距離からとっても被写体の大きさが異なる

ついに人を撮影

 「人を撮ってこい」といわれたからには、もっと人間を探さなくては──そうは思っていても、つい人形が目にとまってしまう。広場の入り口にピエロの格好をした「被写体にぴったりな人形」を発見。派手な衣装は色味を見るのにちょうどいい。

 撮った写真を比べて見ると、それぞれ特徴があるのが分かる。同じリボンでもA1014STは蛍光ピンクにA1013Kは赤に見える。肌の色はA1013Kのほうが黄色が強い感じか。

 さらに歩くと念願の「人」を近くで撮るチャンスがやってきた。女性のパフォーマーが道を這っていたのだ。ここではA1014STのほうが明るめに写っていて顔の印象を捉えやすいようだ。


A1014STで撮影した人形とパフォーマー。いずれも色味は明るめ


A1013Kで撮影。若干暗めだが深い色味だ

 人を撮影するのによく使うのがフレーム機能。両端末ともフレームの効果を撮影時に反映させて撮ることができた。撮影時にエフェクトを反映させられるのはA1014STで、A1013Kは撮影後に効果をかける仕組みになっていた。

[後藤祥子, ITmedia]

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