ワン切りに終止符は打たれるか〜ドコモの新対策スタート10月31日から、NTTドコモが「ワン切り着信拒否機能」を開始する。サーベイリサーチセンターの調査によれば、認知度は低いものの、利用の意向は8割を超えているという
時間を問わずかかってくる「ワン切り」に悩まされるユーザーは多い。ZDNet Mobileにも、多くの対応策が寄せられるなど(7月25日の記事参照)、関心の高さがうかがえる。 サーベイリサーチセンターが5回に渡って行った「迷惑メール・ワン切りに対する実態調査」から、ワン切りの着信数は、7月下旬に行った初回調査時に週平均2.3件だったものが8月中旬には週平均0.9件に激減し、10月21−27日の調査では週平均0.7件になるなど減り続けていることが分かった。 最近では、端末側でもワン切り対策機能を備えるものが出始め、着信メロディ配信サイトや通信キャリアも、ワン切り対応の着信メロディを配信するなど、対応策も増えている。 ワン切りの発信側に対する対策も、NTT西日本が「特定の回線が故意に多数の不完了呼を発生して輻輳(ふくそう)が発生するおそれがあるとNTT側が認識した場合、その回線利用を停止できる」というように契約約款を変更するなど、対応が速かった(8月1日の記事参照)。 このように、ワン切りに対しては、端末メーカー、コンテンツプロバイダ、通信キャリア、電話会社が相次いで対応策を打ち出しており、その効果が現れていると見られる。
しかし同じ調査では、依然4割がワン切りに悩まされているという結果で、「ワン切り」対策が万全ではないことを示唆している。 そんな中、NTTドコモが10月31日から開始する「ワン切り着信拒否機能」には期待が集まる(10月10日の記事参照)。ワン切り業者と推測される電話番号をユーザーが登録することで、登録された番号から着信しないだけでなく、課金が発生するというものだ。 サーベイリサーチセンターの調査では、このサービスの存在を知っている人はドコモユーザーの35.2%。認知経路のトップは「ドコモのパンフレット・リーフレット」が54.7%とトップで、次が新聞の17.7%となっている。 サービスを認知している人の利用への意向は、「利用する」「利用するかもしれない」を合わせると83.9%に上り、対応策としての期待は高いようだ。 サーベイリサーチセンターの「迷惑メール・ワン切りに対する実態調査」は、7月22−28日の第1回目の調査以降、4回実施されている。インターネット接続可能な携帯電話ユーザーが対象で、第5回目の調査の回答数は3855件。 関連記事 ドコモ「ワン切り着信拒否機能」を10月31日から提供 予定されていた、ネットワーク上での「ワン切り着信拒否機能」がスタートする。登録された番号からは着信しないだけでなく、課金が発生する ドコモ、「ワン切り」発信に課金へ ワン切りキラーになるか。ドコモがワン切り発信業者に課金できるシステムを今秋導入する NTT西、“ワン切り業者”の回線をストップ 午前10時8分頃、NTT西日本の電話ネットワークに過負荷がかかり、同社はネットワークを保護するため、2回に分けて25〜50%の発信規制を実施した。前回と同じ“ワン切り業者”による大量の不完了呼が原因とみられている ワン切り業者の契約解除も NTTが約款変更を申請 NTT東西は、通信障害を引き起こす可能性がある大量発信が繰り返された場合、契約を解除できるよう新約款の認可を申請 NTTドコモ、ワン切り対策用として無音付き着信音を提供 タイトー、J-スカイ向けにワン切り対策用着メロを配信 40メロミックスが既存メロディ全曲をワン切り対応メロディに ハドソン、「ワン切り対応着メロ」を試験配信 ツーカー、ワン切り対応の着信メロディを無償提供 関連リンク サーベイリサーチセンター サーベイリサーチセンター [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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