Mobile:NEWS 2002年10月31日 00:51 AM 更新

ワン切りに終止符は打たれるか〜ドコモの新対策スタート

10月31日から、NTTドコモが「ワン切り着信拒否機能」を開始する。サーベイリサーチセンターの調査によれば、認知度は低いものの、利用の意向は8割を超えているという

 時間を問わずかかってくる「ワン切り」に悩まされるユーザーは多い。ZDNet Mobileにも、多くの対応策が寄せられるなど(7月25日の記事参照)、関心の高さがうかがえる。

 サーベイリサーチセンターが5回に渡って行った「迷惑メール・ワン切りに対する実態調査」から、ワン切りの着信数は、7月下旬に行った初回調査時に週平均2.3件だったものが8月中旬には週平均0.9件に激減し、10月21−27日の調査では週平均0.7件になるなど減り続けていることが分かった。

 最近では、端末側でもワン切り対策機能を備えるものが出始め、着信メロディ配信サイトや通信キャリアも、ワン切り対応の着信メロディを配信するなど、対応策も増えている。

 ワン切りの発信側に対する対策も、NTT西日本が「特定の回線が故意に多数の不完了呼を発生して輻輳(ふくそう)が発生するおそれがあるとNTT側が認識した場合、その回線利用を停止できる」というように契約約款を変更するなど、対応が速かった(8月1日の記事参照)。

 このように、ワン切りに対しては、端末メーカー、コンテンツプロバイダ、通信キャリア、電話会社が相次いで対応策を打ち出しており、その効果が現れていると見られる。

ドコモの新対策に8割が期待

 しかし同じ調査では、依然4割がワン切りに悩まされているという結果で、「ワン切り」対策が万全ではないことを示唆している。

 そんな中、NTTドコモが10月31日から開始する「ワン切り着信拒否機能」には期待が集まる(10月10日の記事参照)。ワン切り業者と推測される電話番号をユーザーが登録することで、登録された番号から着信しないだけでなく、課金が発生するというものだ。

 サーベイリサーチセンターの調査では、このサービスの存在を知っている人はドコモユーザーの35.2%。認知経路のトップは「ドコモのパンフレット・リーフレット」が54.7%とトップで、次が新聞の17.7%となっている。

 サービスを認知している人の利用への意向は、「利用する」「利用するかもしれない」を合わせると83.9%に上り、対応策としての期待は高いようだ。

 サーベイリサーチセンターの「迷惑メール・ワン切りに対する実態調査」は、7月22−28日の第1回目の調査以降、4回実施されている。インターネット接続可能な携帯電話ユーザーが対象で、第5回目の調査の回答数は3855件。



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[後藤祥子, ITmedia]

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