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2002年11月6日　10:01 PM 更新

推測変換、手書き入力に対応〜ジャストシステムのPDA用ATOK

ジャストシステムは、Pocket PC版日本語入力システム「ATOK for Pocket PC」を11月22日に発売する。「ATOK for Palm OS 5 日本語グラフィティ対応版」も同時に発売される

　ジャストシステムは、PDA用ATOKを2製品を発表した。11月22日に発売されるのは、Palm OS 5に対応した「ATOK for Palm OS 5 日本語グラフィティ対応版」と、Pocket PCに対応した「ATOK for Pocket PC」。

発表に先立ち挨拶に立ったジャストシステムの浮川和宣代表取締役。「自分の言葉を入力することへの新たなチャレンジ」として、方言や古文の変換に対応、確定した文字に対する修正が可能になった「ATOK 16 for Windows」も発表した（11月6日の記事参照）。2003年2月28日に発売される。コンセプトは「わたしのチカラになる日本語」

NXシリーズにプリインストールされたATOKの機能を拡張

　「ATOK for Palm OS 5」は、現在日本で発売されているPalm OS 5搭載マシン、ソニー製CLIE PEG-NXシリーズ用製品となる。NXシリーズにはATOKプリインストール版が搭載されているが、製品版で機能を拡張することができる。

　ジャストシステム広報によれば、漢字やひらがなのGraffitiエリアへの直接入力や手書き入力、あらかじめ登録した定型文書を呼び出す「お気に入り文書機能」、日本語グラフィティの筆跡表示などの機能が追加されるという。

　パッケージ版は「Just MyShop」の直販のみで4800円。ダウンロード版は3800円。

10万語のAI対応辞書を搭載、話し言葉にも対応

　1999年のATOK Pocket for Windows CEから3年半、ついに登場したのが「ATOK for Pocket PC」。これまでPDAはPIMの利用がメインだったが、無線LANの本格的な普及を前に、メールやインターネットでの利用が増えると予想されることから開発されたという。

　辞書内に単語と単語の結びつき情報を持つAI変換エンジンや、話し言葉対応エンジンを搭載、最初の1〜2文字の入力で変換候補を表示する推測変換にも対応している。「推測変換の語彙は1100語ほどがプリセットされている」（ATOK製品開発部プロダクトオーナーの丸山尚士氏）。

話し言葉の変換に対応（左）。書き順や画数が間違っていても認識される手書き入力（中）。前に変換した言葉が変換候補の上位に現れる推測変換（右）

　入力パネルは「ひらがな/カタカナ」「英数」「手書き」「定型文」「文字一覧」の5つが用意される。数字や記号などはサブパネルから呼び出せるため、いちいちパネルを切り替えることなく入力が行える。

　連続入力を支援する機能として搭載されたのがジェスチャー機能。パネルの文字上を起点に左右上下にドラッグすることで、変換や確定、バックスペース、小文字変換が可能だ。

パネル上の文字をドラッグすることで確定や変換を行えるジェスチャー機能

　ほかにも漢字・かな交じり入力や変換が可能な「手書き入力パネル」、顔文字や定型文、文字コード入力に対応したオリジナル入力パネルがサポートされる。

　「Just MyShop」の直販とダウンロード販売で提供され、CD-ROM版は直販のみで販売される。価格は製品版CD-ROMが6800円（ATOKユーザーの優待版は5300円）、ダウンロード版が5300円（優待版は4300円）。動作環境はOSがPocket PC、Pocket PC 2002、CPUがXScale、StrongARM、MIPS、SH3のPocket PCデバイス。

関連リンク
ジャストシステム
ATOK16 for Windowsニュースリリース
ATOK for Pocket PC・ATOK for Palm OS 5ニュースリリース

[後藤祥子, ITmedia]

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