Mobile:NEWS 2002年11月11日 03:12 AM 更新

Mobile&Movie 第37回
トリプルX「よせよ。画が出るのか」(1/2)

映画の中の名脇役として登場する“モバイル製品”を紹介する「Mobile&Movie」。今回は「毒蛇の巣には毒蛇を送り込む」──という発想から危険な任務に抜擢されたザンダーの死闘を描く「トリプルX」。ソニーのバイオ、モトローラのパーソナルコミュニケータが登場!

作品名トリプルX(xXx)
監督ロブ・コーエン
制作年・製作国2002年アメリカ作品


 凶悪で凶暴で前科あり。反体制のアクションヒーローが活躍する「トリプルX」。始まって数分後には、クライマックスかと思うような120メートルの橋の上からのカースタントで度肝を抜かれます。首の後ろに彫った3つのXがトレードマークのザンダーは、死と背中合わせのスリルが生きがい。自ら危険を冒したシーンの映像をインターネットで販売し、カリスマ的な人気を得ていました。

 数年前から盗まれた旧ソ連の化学兵器を調査する国家安全保障局(NSA)のギボンズ。派遣したエージェントは次々と命を落としていました。おとり捜査の失敗は人選にあると考え、ギボンズは、“毒蛇の巣には毒蛇を送り込む”という発想で新たなエージェントを探し始めます。候補リストには、命知らずの犯罪者たちがズラリ。過酷なテストに強引に参加させ、最も冷静な判断力と他者を圧倒する身体能力の高さで選ばれたのが、コードネームxXxのザンダーだったのです。

 協力すれば前科を取り消し、断われば刑務所送りという究極の選択で、渋々ながらNSAのシークレットエージェントとなったザンダー。任命されてすぐに向かったのは、化学兵器を盗んだ疑いのある“アナーキー99”が潜伏するプラハ。真夜中のクラブへさっそく出かけると、そこは喧騒と酔狂の空間。アナーキー99のボス・ヨーギを見つけ、挨拶をしに行きます。ヨーギの弟・コルヤがXのサイトを見ていてファンだったこともあり、ザンダーの潜入は成功します。翌朝、ギボンズから渡されていたPDA型携帯電話(モトローラのパーソナルコミュニケータ、「accompli」)の呼び出しのベルが鳴ります。

「よせよ。画が出るのか」

 朝っぱらから、携帯の画面に映ったギボンズのしかめっつらを見て、ギョッとするザンダー。

「情報は手に入れた」

「さらに情報を集めろ」

 ギボンズはザンダーの行動を監視、携帯電話で指示を送り、さらに現地に支援部隊を設置します。ザンダーの任務に必要なマシンを発明したエージェント・トビーは、自慢気に男の夢のマシン“イーグルアイ”をザンダーに見せつけます。透視モードにすると、すべてが透けて見えるという代物で、デジタルカメラ付き。これを使って、アナーキー99の秘密基地の様子を探るザンダーは、ヨーギの恐ろしいテロ計画を知ります。

 やがて、アナーキー99のボスの恋人・イレーナの不可思議な行動と悲しげな瞳に惹かれていくザンダー。テロ計画を伝えたところでギボンズから、帰国命令が出されたにも関わらず、イレーナのもとへ向かうのでした。(ちなみにイレーナが使っていたノートPCはソニーのVAIO、デジタルカメラはコダック)

 ザンダーは、初めて自分の快楽のためでなく、誰かを救うために、危険に立ち向かっていきます。本物のワルだった男が、世界を救うヒーローになれるのか? スクリーンに大きく映し出される怒涛のアクションの連続には息を飲むばかりです。

 アメリカでは、今年の8月に公開され3週連続全米1位となった「トリプルX」。さすがに10月には終了していましたが、初めてアメリカの映画館に行ってきました。

[本田亜友子, ITmedia]

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