Mobile&Movie 第38回
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作品名 | チェンジング・レーン(Changing Lanes) |
監督 | ロジャー・ミッチェル |
制作年・製作国 | 2002年アメリカ作品 |
ニューヨークの幹線道路を閉鎖して撮影された「チェンジング・レーン」。渋滞している路線から強引に車線変更したために、起きた接触事故。最悪の形で出会ってしまった1人の長い1日が、始まります。
超エリート弁護士のギャビンは、自分が担当する最も重要な財団法人の裁判に出席するため、車を飛ばしていました。財団法人の運営委託のために、遺言書を裁判所に提出しなければならなかったのです。
一方、ドイルはアルコール中毒が原因で離婚を迫られ、親権をめぐる裁判のため、道を急いでいました。ミスの許されない大きな仕事を前に、焦ったギャビンが、車を無理に割り込ませようとした瞬間、ドイルの車とぶつかってしまいます。中央分離帯に激突し、動かなくなったドイルの車。
慌てて車の外に出て、相手の様態を気遣うギャビンでしたが、携帯電話が鳴り出します。
「早く法廷へ」
「少し遅れそうだと伝えてくれ」
到着時刻を過ぎたギャビンに、事務所から催促の電話がかかってきたのでした。
「事故った。大丈夫だ、上には言うな」
自分の過失を表沙汰にしたくないギャビンは、そういって取りつくろいます。
「5分で着くと言っておいてくれ」
急かされたギャビンは、ドイルに白紙の小切手を渡し、話し合いもせずに立ち去ろうとします。
「示談にしよう。5分ですむ」
「時間がない」
ドイルの申し出を無視して、ギャビンは車に乗り込みます。
「俺を置き去りか!」
エンジンをかけたギャビンに
「事故ってそのまま逃げる気か!!」
と怒りに震え、大声で叫ぶドイル。
「運が悪かったな」
ギャビンは、ひとこと言い残して去っていったのでした。
事故現場に取り残されたドイルは、オレンジ色のファイルを拾います。そのファイルにこそ、ギャビンが提出すべき書類が綴じてあったのです。気付かずに法廷へ駆け込むギャビン。そして、車が動かずに、裁判の開始時刻に遅れたドイルを待っていたのは、妻と子と離れ離れに暮らすという悲しい宣告でした。
事故がきっかけで、人生の瀬戸際に立たされたギャビンとドイル。ファイルを取り戻すために、ありとあらゆる手段を使って奔走するギャビンと、怒りをコントロールできなくなってしまったドイルは、憎しみを増幅させていきます。ドイルとの交換条件を飲んで、ギャビンはファイルを手に入れるのか、それとも2人は分かり合えないまま、破滅してしまうのか……。めまぐるしく状況が変化していくスピーディな展開は、スピードウェイを飛ばす、抜きつ抜かれつのカーレースのようです。
「チェンジング・レーン」を見ても分かる通り、アメリカは車社会。ニューヨーク滞在中に通った幹線道路には、渋滞防止の効果を狙ったワイヤレス技術(ETC)が使われていました。
[本田亜友子, ITmedia]
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