Mobile:NEWS 2002年11月15日 10:53 PM 更新

「P504iS」のカメラ周りをチェックする(1/2)

「よく見るとカメラが付いている……」というカメラを意識させないデザインながら、「P504iS」のカメラは多機能だ。撮影時の設定や画像管理など、カメラ周りを徹底チェックした

 「P504iS」のカメラユニットは11万画素CCD。カメラ内蔵ケータイとしては平均的で、格段に解像度が高いといったタイプではない。251iシリーズでも既に「SH251i」「SH251iS」(11月13日の記事参照)が31万画素、D251iが31万画素相当出力(カメラユニットは17万画素)、ほかのキャリアでも30万画素クラスのカメラユニットを搭載した製品が続々登場している現状では、カメラ機能に重点を置く人にとっては見劣りするスペックではあるだろう。

 本製品では保存画質を高画質な順に“スーパーファイン”“ファイン”“ノーマル”の3段階に変更できる。筆者が確認した限り、iショット(S)サイズでは“ノーマル”で画質の低下を感じるが、iショット(L)サイズでは大きな画質の変化を感じない。基本的には標準の“ファイン”で十分という感じだ。



上段がiショット(S)サイズ、下段がiショット(L)サイズ。左からノーマル、ファイン、スーパーファイン。「保存画質」を変えても、大きな画質の差は感じない。ただしiショット(S)のノーマルは、さすがに画質の劣化を感じる

iショット(S)iショット(L)
ノーマル519323907
ファイン638427029
スーパーファイン737327011
実際に撮影した画像のファイルサイズ(バイト)。iショット(L)サイズではファインとスーパーファインのファイルサイズが逆転しているが、この傾向はほかの画像でも見られた

 ナイトショットモードは、CCDの感度を上げることで暗い被写体をより鮮明に撮影する機能。ただし感度を上げるとノイズが増え、色情報が失われる。照明下の室内程度なら利用する必要はないだろう。


右がナイトショットモードを利用して撮影。より暗部まで被写体が確認できるが、ノイズが出て奥の建物のベランダの色がほとんどなくなっているのが分かる

 印刷物での文字の撮影は、画素数の問題もあって苦しい。iショット(L)サイズでも、名刺でも全体を撮影すると文字の認識は困難だ。またマクロ撮影では樽型歪みが目立つのも気になる。ただし、本製品に限らず光学系に余裕がない携帯内蔵カメラではある程度仕方ない部分だろう。


iショット(L)サイズで撮影した筆者の名刺。全体を撮影してしまうと文字の正確な認識はかなり難しい

 なお本製品では、カメラモードを一度終了すると撮影画像サイズや保存画質などが標準設定のiショット(S)サイズ、ファインにリセットされる。ただし着信やカバーを閉じた場合といったカメラモードの一時的な中断の場合には設定が維持される。

 撮影時にはフレーム合成、マルチショットといった合成機能が利用できる。マルチショットは保存済みの画像をフレーム画像のように利用し、くり抜くような形で新たな画像を合成撮影できる機能。くり抜くパターンはそれほど多くないが、時分で撮影した画像をフレームのように利用できる点は面白い。

東芝のPDA、「GENIO」をフレーム代わりに筆者所有の端末をマルチショットで撮影。見たままで撮影されるので、後で合成するよりも楽だ

iショット最強の画像編集機能

[坪山博貴, ITmedia]

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