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2002年11月21日　02:27 AM 更新

Mobile Weekly Top10
ムービーの威力はどこで発揮されるのか？

ドコモの端末にも動画撮影機能が搭載されるなど、カメラモジュールの進化を待たずしてカメラ機能は強化されていく。“マイナー”と思われている動画撮影だが、いざ実際に使ってみると、相当面白い

Weekly Mobile Top10 Top10 11月14日〜11月20日
1位	ドコモのカメラ付き「504iS」＆「251iS」特集
2位	春には505iを投入、その後Java機能が同等のFOMA〜ドコモ夏野氏
3位	KDDI、ムービー対応カメラ付き端末の新機種「A5302CA」「A5303H」
4位	デジカメ化する携帯電話
5位	日立製「SH-Mobile」搭載のムービー端末「A5303H」
6位	3D液晶搭載のiショット端末「SH251iS」登場
7位	盗撮を怖れるのは女性だけではない
8位	カシオ製「ムービーメール」対応の「A5302CA」登場
9位	Mobile for KIDS：第6回 「ミニモニ。パソコン」、すごいぴょん
10位	504iシリーズ初のiショット端末「P504iS」レビュー

　ひたすらカメラ付き端末……。先週のアクセスランキングにはそんな印象を受けた。NTTドコモに続き、KDDIがカメラ付きの新端末を発表した週ということもあるが、カメラ付き端末への注目度がよく分かる。

　さて、携帯関連業界の方々の集まりでカメラ付き端末に対する反応をうかがう機会があった。そのときの様子をご報告したい。

　今や携帯にカメラは標準機能（11月15日の記事参照）。単にカメラが付いているだけでは話題にもならない。残念ながら、取り出された「P504iS」は不戦敗。質実剛健すぎたのだろうか、注目は集められなかった。

　「SH251iS」の3D液晶は、かなり人々の目を集めた（10月4日の記事参照）。まずダウンロードした3D画像を表示して（11月13日の記事参照）、全員の間を一回り。続いて撮影した画像を3Dに変換してもう一回り。さらに別の端末で撮影された秘蔵の画像をiショットで送ってもらい、3Dに変換してもう一度楽しめた。一粒で3度おいしい。

　iショットで送信された120×120ピクセルの少々小さめな画像も、176×220ピクセルという高解像度の液晶に合わせて拡大して表示できるのは「SH251iS」のうれしいところだ。

　話題を独占したSH251iSだが、その後、取り出したKDDIのムービー端末はそれを上回る注目度（11月18日の記事参照）。撮影されて楽しみ、自分でも撮影して楽しむ。「A5301T」では、撮影してから再生するまでにかなり時間がかかるのが（10月4日の記事参照）、間を作ってしまってよろしくない。保存には時間がかかるがプレビューだけは即座に可能な「A5302CA」や（11月18日の記事参照）、ほぼリアルタイムにエンコードできる「A5303H」は、場を盛り上げる小道具としては最適だ（11月18日の記事参照）。

　もちろん、動画はauの独占機能ではない。J-フォンのムービー写メールもあるし、「SH251iS」でも動画撮影が可能（11月13日の記事参照）。しかし意外なことに、人々が感嘆の声を上げたのは、15秒というKDDIのムービーの“録画時間の長さ”だった。

　「写メール（静止画）だったら、カメラを向けられればすぐにポーズを取れるけど、動画はいきなりだと戸惑ってしまってどうしていいか分からない」と、その場の女性。auムービーは、気を取り直してポーズを取るのにギリギリの長さのようだ。

　ただし「（ムービー端末が普及すれば）女子高生とかはすぐに“動画の撮られ方”を覚えるんだろうな」とも。

動画を実用で考えてはいけない？

　もちろん、これが動画に対する一般の反応を代表しているわけではないが、1つ、重要な点を思い出させてくれる。動画のニーズはまだまだ未知数だが、運動会や結婚式、子供の成長記録が中心のビデオカメラとは需要の質が異なるのは間違いない。

　そして、「送るのは2割程度。ほとんどは撮影したその場でみんなで見て楽しむ」と言われる静止画撮影のように、動画でも“すぐその場で見る”ニーズがかなりある。

　録画時間はある程度長いほうがいいし、静止画と同じようなシチュエーションでの撮影が多いことを考えるとライトもほしい。少々意外だったのは音声で、被写体の声がしっかり入るよう相手側にマイクがあるほうが評判がいい。逆に、それほど評価されなかったのは画質だ。

　もちろん静止画と同じく、最終的には画質の良さが評価の決め手になるのだろうが、“動画のニーズを立ち上げる”という時点では、雰囲気が伝えられればそれでいい。クイックな再生やマイクのほうが大切だ。

　正直なところ、動画はかなり楽しい。動画も3D液晶も、まだ“色モノ”と見られがちだが、携帯に初めてカメラが搭載されたころの盛り上がりを感じさせてくれた。

[ITmedia]

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