勝ち組と負け組が二極分化〜ケイラボの真田社長、公式メニューを語るケータイコンテンツの世界に異変が起きている。公式コンテンツの中では勝ち組と負け組の2極分化が進み、公式コンテンツ以外で成功するサイトも現れている
(キャリアの)ポータルに入ればバラ色──と言われていた時代も今は昔。携帯電話のコンテンツプロバイダは、熾烈な競争の時代に入っている。 ケイ・ラボラトリーの真田哲弥社長は、携帯電話コンテンツ業界の現状や問題点を指摘。サイトが自力集客できるかどうかが勝ち負けを分ける時代に入ってきたと分析する。
MCF総会記念セミナーのパネルディスカッションに登場したケイ・ラボラトリーの真田哲弥社長
真田氏がモバイルコンテンツ業界の最近の傾向として挙げるのは 1)ユーザー課金モデルにおける2極分化、2)ユーザー課金以外のモデルがビジネスになり始めている──という2点。 ユーザー課金モデル(公式サイト)の現状について真田氏は、「あくまで予測にすぎないが」としながらも、「2つに1つのサイトは赤字なのではないか」と推測。赤字サイトはメンテナンスするお金も時間もなくなるため、サイトを新鮮に保てないという悪循環に陥り、「ゴミサイトが増える」結果になっていると話す。確かにある通信キャリアの公式サイトを見ても、各ジャンルのトップを占めるメンツにはほとんど変動がなく、勝ち負けがはっきりしている格好だ。 真田氏が問題視するのは、このような状態の中にあって、「退場ルール」がないこと。携帯電話のコンテンツが儲かるといわれていたころは、通信キャリアが需要と供給のバランスをとるような形になっていたが、実ユーザーの数が伸び悩み、サイトの数ばかりが増えるなかにあっては、それを整理する策が必要という考えだ。「あるキャリアの公式サイトでは、吸収合併や廃業が認められていない」(真田氏)といい、キャリア側の対応が必要な時期に来ていることを示唆した。 一方で、公式メニューの集客力に陰りが見え始めた以上、コンテンツプロバイダは自前で集客するための対応策を考えることが重要だと指摘する。
公式サイト幻想が崩れる一方で、勢いを付けてきているのが、広告連動型のサイトだと真田氏。今や生産者人口の7割が携帯電話を保有していることから、宣伝用のツールとしてクライアントに認知され始めているという(11月20日の記事参照)。 プレゼントキャンペーンへの応募も、携帯電話から行えるようになってきており(6月10日の記事参照)、「ものによっては100倍の応募」(真田氏)があるなど、効果が顕著に表れている。 広告との連動は、「さまざまなビジネスモデルが考えられる」といい、今後のトレンドになりつつあることを示唆した。 関連記事 携帯電話を広告の導線に〜身近な媒体としてのモバイル 携帯電話の登場によって変化しつつある消費環境や生活環境。それに伴い携帯電話による広告が認知され始め、具体的な効果も見えてきた 2002年、モバイル広告はすべてのキャンペーンに組み込まれる iモードサービスが開始された2000年に立ち上がったモバイル広告。ターゲットに合わせてきめ細かいアプローチができることから順調な伸びを見せている。ディーツーコミュニケーションズの藤田氏は、2002年には従来型のマス広告との組み合わせが定着すると見ている 関連リンク モバイルコンテンツフォーラム [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |