Mobile:NEWS 2002年12月12日 00:15 AM 更新

「自分だけ」を演出できる多彩なカスタマイズ──光る携帯「A1101S」

携帯電話を買うときに、「カメラが、GPSが……」というのは分かる。しかし、auのソニー・エリクソン端末「A1101S」を手にすると、そんなことはどうでもよくなってしまうから不思議だ

 発表の記事を見たときから「A1101S」にはハートをわしづかみにされていた。もちろん、カメラやGPSが付いていないことでがっかりしたのも事実だ。

 しかし、今どき珍しいライトグリーン(カラー名はスプラッシュホワイト)を配したモデルをラインアップ、背面ごと光るという意外性、内蔵されたポップなキャラクター……。これらは「携帯電話が欲しい」というよりは「このハンドバッグが欲しい」とか「この洋服が欲しい」というのと同じ種類の物欲を起こさせる。

 「より五感に訴える、感性に訴えるということで、“光”を取り入れた」(10月31日の記事参照)という「A1101S」のカスタマイズの魅力をご紹介しよう。


暗闇で光る姿はほたるのよう。クリスマスのライトアップに似合いそうだ


別売りのパネルは、シートが8枚入った「お手軽パック」と、デニムやラインストーン、鏡など素材にこだわった5種類の「プレミアムパネル」が提供されている。写真はデニムに着せ替えたところ。うっすら上品に光る

パネルを変えるとここまでイメージが変わる

 携帯電話のデザインが変わりばえしない──というのはよくユーザーから聞かれる言葉だ。各メーカーともそれぞれ個性出そうと力を尽くしているが、背面にカメラや大きなサブ液晶が備えられるようになると限界が見えてしまう。

 「A1101S」はカメラを廃し、小さなサブ液晶にすることで、意表をつくデザインを実現した。着せ替えは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のau端末ではおなじみだが、それをさらに推し進めて背面全体を着せ替え可能にし、光らせるというものだ。

 着せ替えカバーは製品に3枚付属し、別売りのものも合わせると16通りのバリエーションを楽しめる。実際にすべてのカバーを前にしていろいろ付け替えていると、「この洋服ならこのカバー」「このパーティに行くならこれ」というように、着せ替え人形で遊んでいるような楽しさだ。


左は標準で付属するパネルの1つ。右は外したところ。パネルは本体下部の銀の部分を指でずらすだけで簡単に付け替えられる


カジュアルなお手軽パックのシートをすべて試してみる。「(パネルを)を見るだけ」と「実際に付けて見た感じ」が違うのは、洋服選びに似たところがある。これだけあれば当分デザインで飽きることはなさそうだ


ちょっとゴージャスな「プレミアムパネル」。シックな場所でも使える携帯電話に早変わり

パネルに加え、イルミネーションのバリエーション

 さらに個性を際だたせるのが、イルミネーション。ヒンジ部中央に加え、背面全体も光る。ヒンジ近くに設置されたLEDが光り、導光版で背面いっぱいに光を導く仕組みだ。

 あまり目立たせなくない場合は、ヒンジ部のみが光る「標準」に設定でき、背面とヒンジ部共に光るバリエーションは6種類がプリセットされている。26色のカラーと7種の光り方のパターンを組み合わせてオリジナルのイルミネーションを作成することもできる。

 イルミネーションは、通話の着信時やメール着信時、グループごとに設定が行える。


左がミラーのプレミアムパネル、右がお手軽パックの中の1枚を付けたところ


ラインストーンのプレミアムパネルを付けて光らせたところ

 「A1101S」でカスタマイズできるのは外側だけではない。パネルに合わせたメニューをダウンロードすることで、メニュー周りのインタフェースも揃えられるのだ。


EZキーを押しっぱなしにすると、「SonyEricsson@ez」ページにアクセスでき、そこから24種類の着せ替えメニューをダウンロードできる

 また、好みが分かれるところではあるが、ピート・ファウラー氏デザインのキャラクター、「モンスタリズム」も面白い。ポップなモンスターのキャラクターは、待ち受け画面や待ち受けアニメ、通話着信中のアニメとして登場するほか、背面液晶でもショートストーリー仕立てのアニメーションで楽しませてくれる。


「A1101S」に採用された「モンスタリズム」。左から待ち受け画像、待ち受けアニメ、着信時のアニメーション (C)2002 Pete Folwer Sony Creative Products Inc.


背面液晶にもアニメーションで登場。メールや通話の着信時にアニメーションさせる設定が可能だ

突出した個性で「つい」買わせてしまう端末

 ほかの携帯電話と「A1101S」が大きく異なるのは「携帯電話」としてだけでなく「モノ」として欲しくなる点だろう。こうした物欲は、ときとして機能を忘れさせる(この場合はカメラやGPSといった)こともある。デザインやカスタマイズ性を武器に勝負に出た「A1101S」は、スペック競争に一石を投じそうだ。



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関連リンク
▼ KDDI
▼ ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ

[後藤祥子, ITmedia]

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