SDカード型AirH"端末「AH-S101S」を試す(1/2)AirH"対応端末にはPCカード型、通話端末型、CFカード型、USB対応型の4種がある。5種類めの端末として登場したのがSDカード型「AH-S101S」。公衆通信デバイスとしてはおそらく世界最小であり、SDIO対応のスロットを備えたPDAを持つユーザーには待望の製品だ
登場が待たれていた(9月5日の記事参照)SDカードタイプのAirH"端末「AH-S101S」が発売された。対応する通信方式は、32Kbpsパケット/PIAFS 2.2のみとなるが、公衆通信デバイスとしてのサイズや重さはおそらく世界最小/最軽量。初代AirH"端末「MC-P300」以来、久々となるセイコーインスツルメンツ製端末だ。
「AH-S101S」はSD/IO対応のSDカードスロットを備えた製品で利用できる。現時点で本製品を利用できるPDAは、パーム コンピューティングのm130/m500/m505/m515と東芝のGENIO eシリーズだ。PC環境下ではアイ・オー・データ機器が今月中にも発売予定の専用アダプタ「PCSDAH-ADP」(リリース参照)との併用で利用可能になる。 ほかにもSD/IO対応のSDカードスロットを持つ製品といえばヒューレット パッカード(旧コンパック コンピュータ)のiPAQ Pocket PC「H3900」シリーズ(10月3日の記事参照)が挙げられるが、同じPocket PCであるGENIO eシリーズに専用ドライバが用意されているところをみると、こちらも専用ドライバ待ちになるようだ。
「AH-S101S」はSDカードタイプといっても、メモリカードとして認知されているSDカードよりは大きい。縦横は長辺方向に1.5倍以上大きい55ミリ×24ミリ、厚さは7ミリ。PCカードでいうところのエクステンド仕様になっており、スロットに完全には収まらない。 もっとも回路部やアンテナはSDスロットから出っ張る部分に入っていると思われ、送受信感度を確保する意味でもやむをえない大きさだろう。当然ながらCFカードタイプの端末よりはかなりコンパクトだ。
いわゆるスロットから出っ張るエクステンド部分の厚さは概ねCFカードタイプ端末と同等。PCカードアダプタを利用した場合でも、CFカードタイプより「AH-S101S」のほうが邪魔にならないというわけではない。 エクステンド部分以外のところはやはり薄いため、強度面に不安を感じていたが、多少力を加えてもほとんどたわまないくらいの強度は備わっており、それほど不安に思うことでもなさそうだ おもしろいのは、エクステンド部の両面にAirH"ロゴがあり、動作状態を示すインジケータも両面から見えるリバーシブルデザインになっている点。Palmデバイスなどでは裏向きに差し込むことになるので、この点が考慮されているようだ。確かに「装着したらのっぺらぼう」ではちょっと寂しい。
本製品がPCカード型やCFカード型と異なるのはドライバが必須なことだ。Palmデバイス、Pocket PC共に、1度PC(Palmデバイスの場合はMacintoshでも可)と接続してドライバをPDAにインストールする必要がある。 PCカード型やCFカード型はドライバレスで済むので、Pocket PCユーザーにとっては少々面倒な作業だ。なお付属のCD-ROMにはWindows用としては「inf」ファイルのみが存在したので、PCカードアダプタを利用する場合にはシリアルポートとして振る舞うようだ。
[坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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