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「W-CDMAかCDMA2000か」などという、いまさら感のある話題を持ち出すのは、先日の記事に関連してだ。
まずQualcommの方針について、誤解を招く表現があった。Qualcommは現在CDMA2000 1xの推進者であり、W-CDMAへの移行の予定はない。記事の意図は、QualcommがW-CDMAを否定しているわけではない──点にあった。
W-CDMAとCDMA2000の優劣の比較は、DS-CDMA対CDMA2000 3xといわれていた頃からよく話題にはなっていた。実際のところ、電波の状況と既存のインフラとの連続性によって、一概にどちらがいいとは言えないというのが、最も正確な記述になるだろう。
CDMA2000とW-CDMAの違いは、ざっくりと言うと(1)運用の実績(2)利用する周波数帯域幅(3)利用する帯域幅によるチップレートの違い となる。
運用の実績では、cdmaOne(IS95)をベースとして発展してきたCDMA2000に一日の長があるのは明らかだ。特に同期方式のCDMA2000に対して、非同期で動作するW-CDMAでは処理がこなれていない可能性もある。ただし同期にGPS衛星からの電波を使うCDMA2000に対し、W-CDMAは単体で動作する。端末などに負荷をかけてしまうW-CDMAの非同期方式は、今後の技術の進化に注目したいところだ。
利用する周波数帯域幅については、CDMA2000が1.25MHz幅で、W-CDMAが5MHz幅。それぞれ単体で比較すると、帯域幅の広いW-CDMAのほうが高速な通信が可能だが、CDMA2000のほうが一定の周波数幅に多くを入れ込みやすい。
今後も議論になるのは拡散率の違いかもしれない。チップレートが1.228のCDMA2000と3.84のW-CDMAを比べた場合、制御が行いやすいのはチップレートの小さいCDMA2000のほうだ──というのがクアルコムの見解。1つのセルが1-2キロと仮定した場合、マルチパスによる遅延波を、CDMA2000であれば3波のレイク受信で合成できるが、W-CDMAでは6本以上必要といわれる。W-CDMAが現在、何波のレイク受信を行っているかは明らかにされていないが、公開実験では6波を使っていた。つまりその分、端末側の合成処理が複雑になる。
ただし、電波状況によってはチップレートが小さいから有利になるとは限らない。マイクロセル環境などマルチパスの広がりが小さい場合はチップレートを大きくした方が有利な場合もある。また2GHz帯と800MHz帯では電波の減衰率が違うことも影響する。
ともあれ、Qualcommが保有するCDMAに関する特許は、CDMA2000にもW-CDMAにも関わっており、どちらが主流になってもロイヤリティ収入がある。チップとしてもCDMA2000だけでなくW-CDMA対応のものも投入するなど(11月6日の記事参照)、全方位作戦だ。CDMA2000を推すQualcommだが、W-CDMAを否定しているわけではない。
[斎藤健二, ITmedia]
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