Mobile:NEWS 2003年1月10日 02:06 AM 更新

「A5303H」の“カメラで撮った後”を検証する(1/2)

「カメラの画質はどうか」「カメラ機能の使い勝手はいいか」。いずれも、最近の携帯電話の機能評価の中で大きなウエイトを占める部分だ。SH-Mobileを搭載しリアルタイム動画撮影も可能な、auの「A5303H」のカメラ機能をチェックした

 前回は「A5303H」の大きな特徴であるSH-Mobileのメリットやカメラに関して触れた(2002年12月の記事参照)。今回はカメラ付きケータイでは撮影機能と同等に重要な、“撮った後”の使い勝手に触れてみよう。

カメラモードのままの画像送信

 A5303HはアプリケーションプロセッサであるSH-Mobile搭載によって、極めて軽快な動画撮影と水準に達する静止画撮影機能を備える。しかしカメラ内蔵ケータイの場合、画像や映像の閲覧、管理、加工、メールでの送受信まで端末単体で行うのが一般的。撮った後の使い勝手も重要だ。

 撮影直後に“保存”の代わりに“Eメール”を選択すれば、画像(動画、静止画共に)をEメールで送信できる。撮影後すぐに送れるという点では及第点だ。

 Eメール作成画面では送信先メールアドレスの指定で“履歴”が利用できる。つまり直前に送信した相手ならば毎回メールアドレスを入力したり、電話帳から選択する必要がない。「A1013K」には登録した1件の相手に即座に画像を送信できる“撮速メール”機能があるが(2002年10月の記事参照)、これに準じたような手軽さだ。送信先を制限されない点は本機の方が便利かもしれない。


撮影直後に“Eメール”(左ソフトキー)を押せばEメール作成画面に移行する。送信先アドレスの入力では受信フォルダ内メールの送信元も参照でき、アドレス帳に登録されていない相手への送信も容易だ。送信履歴を使えば、同じ相手に連続して送る場合にもアドレス帳から検索といった手間もいらない

 また撮影済みの複数の画像を追加して添付できるから、2〜3枚必要な画像を撮影して、最後の画像撮影後にまとめて画像を送信といったこともできる。撮影してどんどん送信するという使い方には適しているし、写メールやiショットには真似のできない部分だ。

既に撮影済みの画像も添付ファイルとして追加可能。まとめて送信すれば手間は減るし、パケット料金も多少だが節約できるはず

 不満点を挙げるとすれば、撮影直後のEメール送信では画像の変換や加工などが一切ができないこと。そしてカメラモードのままでは画像一覧からEメール送信ができないことだ。撮影直後(保存前)なら画像変換自体は呼び出せるのだが、画像変換を実行すると画像が保存され撮影状態に戻ってしまう。

 さらにカメラモードから呼び出せる画像一覧からはEメール送信が行えない。つまり写メール端末やau C4xxシリーズへ画像を送信するには、原則として一度カメラモードを終了する必要があり、即座にEメールで送信できない。

 もちろんトリッキーな方法がないわけではない。送信したい画像を撮影後、画像変換を実行し、次にダミーの画像を撮影する。そしてEメール送信モードに入り、添付ファイルを入れ替えてしまえばいいのだ。しかしこんな事をするくらいなら一度カメラモードを終了したほうが楽だろう。

 したがって撮影後に即画像をEメールできるのは、相手がフォトメール対応端末かPCということになる。添付ファイルを受け付けないiモード端末はともかく、写メール端末のシェアを考慮するともう一工夫欲しかった、というところだろうか。


カメラモードからでも「MYフォト」(動画撮影中は「MYムービー」)フォルダの画像を参照できるが、再生以外の作業は行えない。ここから画像変換だけでも行えると便利だと思うのだが

不満ない画像管理機能

[坪山博貴, ITmedia]

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