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2003年1月27日　08:44 PM 更新

シチズン、携帯やPCを自動ロックするセキュリティ腕時計を試作

「SecurityWatch」はワイヤレス認証モジュールを内蔵し、所有者の手元を離れたPCや携帯電話などを自動的にロックする機能を実現できる

　シチズン時計とスーパーウエーブは1月27日、腕時計型セキュリティデバイス「SecurityWatch」を試作したと発表した。ワイヤレス認証モジュールを内蔵し、所有者の手元を離れたPCや携帯電話などを自動的にロックする機能を実現できる。

　SecurityWatchは、腕時計に内蔵するキーモジュールと、PCや携帯電話など情報を守りたいデバイスに搭載するベースモジュールで構成する。両モジュールは300MHz帯の微弱無線でIDを交換する通信を定期的に行う。ベースモジュールがキーモジュールが設定した「認証ゾーン」（1−2メートル）から抜け出ると、ベースモジュールは搭載デバイスに使用制限をかけ、情報漏えいを防ぐ仕組みだ。

　このためベースモジュールを組み込んだPCや携帯電話、PDAを利用できるのは、キーモジュールを搭載した腕時計を装着したユーザーのみとなる。例えば携帯電話を紛失しても、携帯電話は所有者の手元を離れた時点で自動的にロックされるため、データを他人に閲覧されることがない。また家屋のドアに応用すれば、家を出れば自動的に鍵がかかるオートロックドアを実現できる。一連の過程は自動で行われるためユーザーが認証を意識する必要がないのが利点という。

　モジュールはスーパーウエーブが開発した。試作品は60（縦）×41（横）×13（厚さ）ミリ、重さ55グラム、電源持続時間は内蔵リチウムイオン充電池で約1カ月。腕時計としては大柄な上に電池寿命も短いが、それぞれ実用的なレベルにまで改良できるという。また試作機のキーモジュールは腕時計用8ビットCPUでコントロールしているが、今後はCPU内蔵型モジュールを開発し、各種デバイスで利用できるようにする予定だ。

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