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2003年1月28日　09:15 PM 更新

ナンパはできる？　「ナビゲッティ」（1/2）

「これさえあれば、出先のお得情報がじゃんじゃん送られてきて、女王様気分になれるらしい」──。そんな言葉につられて「ナビゲッティ」を使ってみると……

　携帯電話の下に取り付けるだけで、今いる場所のお得なお店情報を入手でき、その上ナンパまでできる──。それが「ナビゲッティ」（2002年12月9日の記事参照）のウリだ。

　「出先でこれをくっつけると、その付近のお店のお得情報が送られてきて、女王様気分になれるらしい。しかもナンパまでできる……私は（対応端末じゃないから）試してないケド」とは担当編集のお言葉。

　ならば、「私が試そうじゃない」ということで、「ナビゲッティ」を入手、女王様気分を味わうために街に繰り出した。

せっかくこのためにiモードを契約したのだが、買った携帯電話が「SH251i」で、「ナビゲッティ」には対応していなかった。購入前には対応機種をチェックしよう

ナビゲッティの利用イメージ。「SH251i」は未対応のため、急遽NECから「N503iS」をお借りした

女王様気分のはずが……

　ナビゲッティは、本体を携帯電話につなぐと自動的にナビゲッティサイトにアクセスする。ユーザーがその場の気分に合わせて「めしモード」「のみモード」「遊びモード」などのモードを選べば、自分のいるエリア内の店舗から「○時まではランチにデザートをサービス」「合い言葉でビール１杯250円に」などといった販促情報が送られてくる──。というものだ。

　モードによっては、同じエリア内にいる人とコミュニケーションできる「フレンズナビ」があって、当人同士で気が合えば合流することだってできる。

　はやる心を抑えつつ、ナビゲッティを携帯電話に装着し、プロフィールを登録する。ショップ側は登録されたハンドル名、性別、生年月日などを見て顧客に見合った情報を送るというので、実年齢よりかなり若い年齢で登録してみた（若い女の子のほうが、たくさん情報が送られるような気がしたのだ）。次はモードを決める。ちょうど夕飯時ということもあり、すかさず「めしモード」にロックオン。「おなかがすいたよ」のコメントを添えて、準備は万端だ。

「カモン！　店舗インフォメーション！」

　ところが……期待に胸躍らせながら待つこと十数分、情報は来ない。時間帯が悪いのか？ 「のみモード」「遊びモード」などほかのモードへ変更してみても、来ないものは来ない。店舗の登録数が多いという渋谷に移動しても、やはり来ない……。

　それから2週間ほど自宅、外出先、移動中、職場などさまざまな場所で使ってみたが、やはり情報は来ない。同じエリア内にいる人とメッセージのやり取りができる「フレンズナビ」で、「ねぇねぇ、お店から情報来た？」と聞いてみると「来たことがない」という人が圧倒的に多いことが分かった。「メール、1件だけ来たよ！　スッゴイ興奮した!!」というラッキーな20代前半女性も1人いた。なんでも、お昼時にランチのお誘いが来たらしい。

　「シャワーのように情報を浴びて女王様気分」には、ちょっと、いや、かなり遠いんじゃないか──。期待が大きかった分、失望もまた大きかった。

　発売元であるフレパーネットワークスに聞くと「従来にはなかったサービスのため、登録した店舗（発売から1カ月で全国約1000店舗登録、都内は約500店舗）が、まだ使用方法を十分には把握しておらず、稼働数がまだ少ない状態」だという。

　店舗情報の発信は今後、複数のエリアに同時配信したり、店長が休日であっても自宅から発信できるようなシステムを作るなど、改善していくとのことだ。店舗からの情報をたくさん受け取れるようになるには、もうしばらくかかりそうだ。

[野田幾子, ITmedia]

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