Mobile:NEWS 2003年2月5日 06:41 PM 更新

NET&COM
ソニー、無線LAN内蔵携帯サーバを展示

幕張メッセで開幕したNET&COM2003では、ソニーが無線LAN内蔵のポータブルファイルサーバを展示している

 2月5日、千葉・幕張メッセでNET&COM2003が開幕した。企業の情報・ネットワークのソリューション専門展で、7日まで開催される。

 ソニーブースは、4日に発表したポータブルファイルサーバ「FSV-PGX1」を中心とした構成。390グラムという軽量コンパクトなファイルサーバを前に、来場者は手に持って感触を確かめていた。


「手帳サイズ」をうたっているが、大きさは微妙なところ。手にとって、思わず「デカイ……」と漏らす来場者も

 FSV-PGX1は20GバイトのHDDを内蔵したポータブルファイルサーバ。IEEE802.11bの無線LAN機能を内蔵し、場所を選ばずファイルを共有できる。バッテリーは内蔵せず、利用は電源のある場所に限られるが、UPS機能を搭載し電源遮断時には自動的にシャットダウンする。

 無線機能を持ったポータブルストレージとしては、東芝がBluetoothを内蔵したHDDを販売しているが、「(FSV-PGX1は)無線のストレージというより、コンテンツシェアを意識している」と説明員。移動中に利用するというよりも、会議室などで簡単にファイルをシェアするような用途を想定している。

 価格は7万円前後となるもようだ。

お気軽 携帯でセキュリティチェック

 自宅の様子を携帯でチェック──。未来のIT住宅の風景として、しばしば語られるこうした技術も、案外身近なものになってきているのかもしれない。

 アイネットデバイスは、自宅の状況を携帯にメールで連絡してくれる遠隔監視ASPサービス「みhurry」(みはりー)を展示している。センサからの情報を制御装置が監視し、異常があるとNTTドコモのDoPa網を使ってセンターに通知。センターから連絡が電子メールで送られる。携帯などからセンターにメールを入れることで、自宅の機器を制御することも可能だ。


ドアの開閉、電灯の点灯・消灯、侵入者のチェックなどができるサンプルシステムが展示された。制御装置は防水型で屋外設置も可能だという

 従来は制御装置がISPであるmoperaを利用して直接メールを送信していたが、通信コストがかさむため、専用のセンターを構築。センターとの間はUDPで通信を行うことで通信コストを3分の1以下に抑えた。

 PHSや有線網を利用しても同様の接続が可能だが、iモードと同じパケット網であるDoPaならば、「どこでも使える。設置工事が必要ない。PHSでは気温が大きく低下すると利用できないが、DoPaは−20度から60度まで利用できる」(説明員)。

 制御装置が5万-7万円程度。センターとDoPaの基本料金が月額500円かかる。コストの面もあり、まだコンシューマよりも企業ニーズが中心だというが、セキュリティに対する不安が高まる中、応用が期待される。



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関連リンク
▼ ソニー
▼ アイネットデバイス

[斎藤健二, ITmedia]

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