Mobile&Movie 第48回
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作品名 | 猟奇的な彼女(MY SASSY GIRL) |
監督 | クァク・ジョヨン |
制作年・製作国 | 2001年韓国作品 |
大事に育てられ、7歳まで自分を女の子と信じていたキョヌ。大学生になっても、まだ少し男らしさの足りないキョヌに、ある日運命的な出会いが訪れます。
夜の駅のホームで、美しいストレートヘアに目を奪われたキョヌ。足元のふらついているその美少女を支えようと近付くと、泥酔状態で手に負えない状態。同じ電車に乗り込んだものの、キョヌは遠巻きで彼女の様子を眺めることにしました。目の前のおじいさんに席を譲らない若者に
「年寄りに席を譲れ!」
と怒鳴る彼女は、いくら美人でもチョット……。顔とは似合わない野蛮な態度に引いていると
「ダーリン!」
とキョヌの方を指して、彼女が電車の中で倒れてしまいました。
まわりの批判的な視線を浴びて、どうしようもなくなたキョヌは、赤の他人の彼女を介抱することに。意識不明なのに乱暴で、色気も何も感じられない彼女を、しかたなく近くのホテルにおぶって連れて行ったのでした。
ところが、突然そのホテルの部屋に警官がやって来て、キョヌは追い出されてしまいます。
翌日やっとのことで、自分の家まで帰ってきたキョヌ。ゆっくり休めると思った時に、携帯電話が鳴ります。
「もしもし」
「あんた誰よ!」
このキツい口調、もしかして……。
「あなたは?」
「昨夜、私に何をしたのよ!?」
そう、電話の主は、昨日駅で出会った酔っ払いの彼女だったのです。
「今すぐプヒョン駅に来なさい!!」
一方的に電話を切られて、あっけにとられたキョヌでしたが、昨夜の彼女のかわいい顔を思い出し、会いに出かけることにしました。こうして、キョヌは“猟奇的な彼女”との再会を果たすことになったのです。
キョヌに対して「ピンクの服は着るな」「コーラは頼むな。コーヒーを飲め」、逆らえば「ブッ殺されたい?」と本気で殴る……。そんな彼女といるとあっという間に時間は過ぎていくのでした。恋人と呼べる関係ではないけれど、一緒にいて楽しい関係。キョヌはいつからか、彼女の猟奇的な言動の裏側にある心の傷を感じるようになり、自分が癒してあげたいと思うようになります。
ある時、彼女を家まで送っていくと、キョヌは彼女の父親から「娘にはもう会うな」と言われてしまいます。反対される理由もわからず、彼女からの連絡も途絶え、「このまま自然消滅していくのか……」と、キョヌが複雑な思いでいた時、彼女から電話がかかってきます。
「いつものお店に7時までに来て!」
なんと彼女は、両親が勧めるお見合いの真っ最中。キョヌは、彼女をその腕に捕まえられるのか、それとも誰かに譲ってしまうのか……。猟奇的な彼女の振る舞いとキョヌのトコトン情けない姿に笑わされながら、彼女の心の傷を知るラストシーンでは胸が熱くなってしまう、最強のラブコメディです。
実はこの作品、もともとはインターネットで発表された、実話を元にした小説が映画化されたもの。こんなにキュートな猟奇的な彼女は、韓国のどこかに実在するのです。
この作品の中では、折りたたみタイプの携帯電話を持ってボタンを押している若者が何人も登場します。韓国でも駅や電車の中で携帯電話を使うことは、日本と同じくらい一般的なようです。通話のためじゃなく、暇つぶしツールとして携帯を使う人々の姿がさりげなく盛りこまれていました。
関連リンク[本田亜友子, ITmedia]
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