カメラ、マルチタスクの使い勝手は〜第2世代FOMA「N2051」 後編(1/2)第2世代FOMAの二番手として登場した「FOMA N2051」は、FOMA初のツインカメラ搭載機。「N2001」から採用されたマルチタスク機能も健在だ
前編(2月12日の記事参照)の「ハードウェアの特徴」「ニューロポインタ」「文字入力機能」に引き続き、後編では「カメラ機能」「マルチタスク機能」を解説する。
FOMA「N2051」は、背面に31万画素、内側に10万画素のCMOSカメラを搭載したツインカメラ端末。背面のカメラはVGAサイズでの撮影にも対応している。解像度不足は感じるが、富士通製FOMA「F2051」の最大サイズ352×288ピクセルの画像と比べた場合(2月3日の記事参照)、情報量はしっかり確保されている。やはり31万画素と10万画素の違いは大きい。
ストロボのような補助光機能は備えていないが、照明のある屋内ならば問題なく撮影できた。受光素子の感度を上げて撮影する機能もあり、ノイズは増えるがかなり暗い場所でもある程度、被写体を確認しながらの撮影が可能だ。
N2051は、VGAサイズの画像でも電子メールに添付して送信できる。相応のパケット料金が必要だが、この点はFOMAならでは。ただしVGAサイズの画像を赤外線送信することはできない。 公式な使い方ではないが、静止画をPCで赤外線受信し、コンバータを利用すればJPEGファイルとして取り出すことができる。USBケーブルとデータリンクソフトを利用すればPCにも転送できるはずだが、出先で他人のPCにちょっと転送なんて使い方はしたくなると思う。 カメラ機能における最大の不満は、フォルダ分けもできなければ、サムネイル機能もないことだ。さらに自動生成されるファイル名は年月日(8桁)+時分(4桁)であり、1分以内に複数の画像を撮影すると同じファイル名になってしまう。もちろん内部的には別画像として管理されるが、PCに取り込んだ場合などには不便この上ない。最大撮影枚数が100枚程度と、それほど静止画を端末内に保存できるわけではないが、ちょっとお粗末だ。
動画はiモーションメールとして送信するものなら、概ね10〜17秒程度の撮影が可能だ。撮影時間は設定によって異なり、実際に撮影を行ってみたところでは、標準で15秒程度、画質重視で10秒程度、時間優先で17秒程度となった。iモーションメールの特徴である秒間15コマのスムーズな動画は、おそらく画質重視の設定の場合のようで、少なくとも(撮影)時間優先の設定では、動画がスムーズだという印象は受けない。 動画撮影後の保存は早く、プレビューしてから保存するか破棄するかを選択できるのは便利。動画の撮影、再生ともその動作は非常にきびきびしている。
メールでは送信できなくなるが、“動画メモ”として撮影すると、標準設定で1件最大100秒(約800Kバイト)までの撮影が可能だ。また筆者が確認したところ、画質重視の設定で限界の70秒程度撮影した動画も、赤外線でPCへと送信できた。vNOTE形式で受信したファイルは約1.1Mバイト、3gp形式へデコードしたファイルは約800Kバイトだ。 2月13日の時点で、まだドコモからPCで撮影した動画を再生するソフトは提供されていないが、蘭Philipsのサイトで配布されているプレイヤーソフトでの再生が可能であった。「F2051」の動画についても、問題なく再生できた。これは読者から寄せられた情報で、この場を借りてお礼を申し上げたい。 [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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