Mobile:NEWS 2003年2月14日 06:31 PM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ〜ドコモ「P251iS」「D251iS」(1/2)

パナソニック モバイル初の251iシリーズ端末「P251iS」、メモリースティックDuo対応で、マイナーバージョンアップした「D251iS」。これら新端末のカメラ画質をチェックした

 NTTドコモの「251iS」シリーズも、相次いで新端末が投入されている。「504iS」シリーズとの違いはiアプリが使えるかどうかだけで、見かけ上の違いはどんどんなくなりつつある。

 メーカーとしてはどう差別化しているのか。今回の2機種を見る限りでは、最先端でハイテクっぽい「504iS」に対して、ポップで若者向けなのが「251iS」という印象だ。

 ともあれ、カメラとしての性能をいつも5つのポイントでチェックしてみよう。

 今回は、31万画素CCDカメラのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末「P251iS」(1月22日の記事参照)、17万画素CCDカメラの三菱電機製端末「D251iS」(1月22日の記事参照)を比較した。

  • 比較ポイント

1)撮ってからそれを送るまでの使い勝手はいいか
2)屋外での画質はいいか
3)室内での画質はいいか
4)暗いところでも撮れるか
5)その端末ならではのユニークな機能はあるか


左が31万画素CCDカメラのP251iS、右が17万画素CCDカメラのD251iS

基本的な使い勝手とカメラ機能

 「P251iS」も「D251iS」も、オーソドックスなカメラ付き携帯電話だが、その性能や扱いは両者でけっこう違う。

 同じカメラ付きでもP251iSは、「P504iS」とは徹底的に異なったテイストでデザインされている。丸みを帯びたデザインやポップな書体を使って若い連中にアピール。P504iSでは背面と内側に搭載したカメラも、P251iSではひとつになっており、ボタンも最小限に止められている。

 その分カメラの起動はちょっと分かりにくい。サイドのカメラボタンを長押しするか、メニューからカメラを選ぶ必要がある。

 さらに撮った写真を再生するときは「メニュー」-「アクセサリ」-「マイピクチャ」とたどらねばならず、サムネイル表示機能もない。これはちょっと残念なところである。

 撮影サイズはiショット(S)、iショット(L)に加えて、スクリーンとサブスクリーンの4つ。VGAやQVGAのモードはない。

 D251iSは、カメラ機能を重視した作りになっている。フリップを開くと独立したカメラボタンがあり、それを押すとまず「撮る」「連続撮影」「見る」「カメラ設定」のメニューが出る。カメラ関連の機能がまとめられていて分かりやすい。「撮る」を選ぶとカメラが起動。一見、1ステップ多そうだが、使ってみると反応が早いのでストレスもなく、実に使いやすい。

 メニューからカメラを起動するときは、「メニュー」-「ビジュアル」-「カメラ」-「撮る」と、ちょっとステップ数が多いが、ほとんどの場合はカメラボタンを使うだろうから気にはなるまい。

 再生も快適だ。「見る」を選ぶと、画面に4×3の12枚分のサムネイルが一度に表示されるのだ(アルバム表示にした場合)。表示も非常に速く、その写真の撮影モードがアイコンで表示されるのも分かりやすい。これはなかなか評価できる。

 もうひとつのポイントは、カメラ設定で画像の記録先を本体内のメモリにするかメモリースティックDuoにするか選べる点。D251iに続き、本端末でもメモリースティックDuoスロットを搭載しているのだ。PCを持っているなら、あるいは撮影した写真をずっと大量に保管していきたいならメモリースティックDuoを使うほうがお勧めだ。

 ただし、欠点が2つある。ひとつは本体内メモリに比べて書き込み速度が遅いこと。メモリースティックDuoに記録するほうが少し待たされる。もうひとつは再生時だ。

 カメラメニューの「見る」から閲覧できるのは本体内に記録した写真だけ。メモリースティックに記録した写真を見るときは「カードメニュー」というメモリースティック専用メニューから「カメラ画像」をたどらねばならない。これはちょっと分かりづらい。カメラメニューの「見る」にメモリースティック画像を見るという選択肢を付けておいてほしかったところだ。

 撮影サイズはiショット(S)、iショット(L)に加えて、壁紙、QVGA、VGAの5つとなかなか本格的だ。

基本画質のチェック

 今回も残念ながら曇天下の撮影だったが、こればかりはしょうがない。

 いずれもiショット(L)で撮影したものである。ただし、諸般の都合からP251iSとD251iSは別の日に撮影したのでご了承願いたい。


左がP251iS、右がD251iSで撮影した画像

 象の滑り台。暗い色の地面と明るい色の空が同時にフレームに入るという構図だが、どちらもきちんと色が出ていて好感が持てる。ただ色のバランスはP251iSの方がいい。地面の色を見ると分かるが、P251iSはちゃんと「土の色」をしているのに対し、D251iSはやや青っぽいのだ。


左がP251iS、右がD251iSで撮影した画像

 時計塔。撮影条件は同じだが、P251iSの方はちょっと露出アンダーだけど雲の間のわずかな青を捉えて空っぽい色に仕上げている。D251iSはそれにくらべると素直な発色で、露出も適正だが、ちょっとアンダー気味。もっとも天候の関係で仕方がないところではある。

 どちらも屋外の撮影はなかなかのものだ。

室内でも画質をチェック

 まずは蛍光灯の下で瓶や缶を並べて撮ってみた。こちらは両者で撮影日が違うので微妙に並んでいる瓶や缶が異なるが、照明の条件は同じなのでそのまま比べてもらって構わない。


蛍光灯下で撮影。左がP251iS、右がD251iSで撮影した画像

 P251iSはもう、わざとらしいほどきれいに撮れている。背景が白いと露出アンダーになりがちなのだが、そうはならず非常に色鮮やかである。携帯電話のカメラはこのくらいわざとらしくていいと思う。正確な写真より気持ちいい写真が求められるのだ。D251iSは極めて一般的な写りで、色のバランスもいい。かなりのクオリティを達成しつつあるといっていいだろう。

 次に同じシチュエーションで白熱灯で撮影してみた。


白熱灯下で撮影。左がP251iS、右がD251iSで撮影した画像

 P251iSのほうは微妙に白熱灯の赤みが残っているが、D251iSはホワイトバランスがちゃんと補正されている。これはどちらがいいかは好みとシチュエーションによるのでなんともいえない。

[荻窪圭, ITmedia]

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