iショットへの返信が今日から可能にこれまで“返信不可”だったiショット──ドコモの画像付きメールサービスが改良された。これを機会に、J-フォン、auの画像付きメールサービスと、新iショットを比較してみた
NTTドコモは2月17日、同社の画像付きメール送信サービス「iショット」に新機能を追加、iショットへの返信が可能になった。サーバ側の改善であり、従来の端末でも新機能を利用できる。 これまでiショットは、送信されるメールの文面に自分の電話番号が表示されてしまう上、相手はそのメールに返信できない仕組みだった。ドコモは2002年11月22日、iショットセンターからiモードセンターへ送信者のiモードメールアドレスを照会することで、返信を可能にするとアナウンスしていた(2002年11月の記事参照)。 今回のiショットセンターの改善により、iショットは他社の画像付きメールサービスにかなり近づいた。相手のアドレスをそのまま入力すればいいため、手軽さでは最も優秀だ。
画像付きのメールをやり取りする際に、いつも問題になるのがiモード端末だ。J-フォンやauの端末が画像をメールに添付して送受信できるのに対し、iモードメールにはファイルの添付が行えないからだ。 とはいえ、携帯電話最大のシェアを持つiモードを無視するわけにはいかず、各社は「iモードに撮影した画像を送るサービス」を提供している。手法としては、間にサーバを置き、画像を示すURLを送信するという手法が使われることが多い。 各社の、他社向け(iモード向け)画像付きメール送信サービスは以下のようになる。
各社共に無料サービスとなっており、iモード以外の端末やPCに向けてもURL送信の形でメールを送ることができる。 しかし受信側の使い勝手には、大きな差があった。
これまでは、iショットだけが受け取ったメールに返信が行えず、しかも相手に電話番号が通知されてしまうなど、見劣りしていた。今回の改善により、他社のサービス品質にかなり近づいた。 さて、今度は送られてきたURLにアクセスした場合の表示を見てみよう。
@写メールでは件名と本文が、フォトメール便では本文が写真と共に記載されているのに対して、iショットでは画像のみ。大事な画像付きメールを受け取った場合は保存しておきたいもの。通常、「画面メモ」機能を使ってページを保存すると思われるが、iショットの場合、メッセージ(本文)は保存できない。
ただし、送信側の操作性に目を向けると、iショットもなかなか優れている。通常と同様にメールを作成し、画像を添付(実際には添付ではないが)して送信すれば、iショットメールを送れる。 対して、フォトメール便ではメールアドレスの「docomo.ne.jp」を「d.nepm.jp」に変更して送ることになる。iモードユーザーをアドレス帳に登録するときに、写真用のアドレスを別途登録しておけばいいだけだが、面倒だ。 @写メールでは、本文にメールアドレスを記入する必用がある。こちらは端末ごとに使い勝手が変わってくる。J-フォンのヒット端末「J-SH08」「J-SH09」「J-SH51」「J-SH52」などのシャープ製端末では、本文記入時にアドレス帳を参照してメールアドレスを入力できない。そのため、アドレスを手で入力するか、あらかじめ「テキストメモ」などに登録しておく必要がある。 iショットの場合、iショットサーバを改良することでサービスはかなり改善された。最大の問題は、ユーザーがiショットサーバを利用せざるを得ないところにあるかもしれない。J-フォンやauから画像付きメールを送る場合、iショットほどキャリアに依存しておらず、一般のサービスも利用できる。実際、同様のサービスを提供している一般サイトもある。 また、FOMAとの相性の悪さは、課題として残っている(2月13日の記事参照)。当初は画像付きメールはFOMAで行う方針だったドコモだが、iショット端末が500万台を超えた今となっては、iショットを無視できない。今後の改善が期待される。
関連記事 iショットが返信可能に〜2月17日から 「返信できない」「電話番号が表示されてしまう」と、当初から不評だったドコモのiショットが改良される。時期は2003年の2月17日から 返信できない?──iショットの課題 ドコモがカメラ内蔵端末を投入するに当たり、問題が1つあった。メールに画像を添付できないのだ。これを解決するため「iショット」というサーバシステムを作り上げたが、その出来具合は完璧とはいえないようだ ドコモの「iショット」、画像の閲覧回数を制限 ドコモは同社の静止画メールサービス「iショット」において、2月17日よりiショットセンターに保存されている画像の閲覧回数を制限する iショット端末が500万台突破 ドコモのカメラ付き携帯電話向けサービス「iショット」対応端末が500万台を突破した 関連リンク iショット フォトメール便 @写メール [斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |