IrFM【あいあーるえふえむ】“携帯電話を財布にする”ために、解決しなくてはいけない課題の1つが、通信方式だ。IrFMは、枯れた赤外線技術を使って決裁を行うために定められた規格である
IrFM(Infra-red Financial Messaging)は、赤外線を使った通信規格の標準化団体であるIrDAが、赤外線による決済サービス向けの規格として2002年2月に発表したもの。 IrFM策定の中心メンバーでもあったVisaは、「Visa近接通信支払用金融情報仕様1.0版」を発表しているが、これはIrFMを基にしたもので、赤外線通信決済の基本的な技術要件を規定している。 KDDIがCDMA2000 1xを利用して行うクレジットカード決済実験「Kei-Credit(ケイクレジット)」にIrFMが使われている(2002年4月の記事参照)。店舗のレジ横に設置するIrFM用決済端末は赤外線通信技術に明るいリンクエボリューションが開発した。 IrFMで送られるのは個人認証用のデータで、支払そのものはクレジットカードから引き落とされる。IrFMを実装した端末から、利用するカードの種類(クレジットカード、あるいはデビットカードなど)を選び、送信ボタンを押すことで支払情報が決済端末に送られる。すると決済端末を経由して金融機関に情報が送られ、認証を受けることができるというもの。認証後にはデジタルレシートが発行され、端末の画面上に表示される。 モバイル決済に使う技術には、非接触ICカードやRFタグなども有力視されているが、携帯電話や時計などにも搭載できる小型で廉価なデバイスとして赤外線が有利であり、さらに技術的にも枯れているということで、IrFMの普及が期待されている。
関連記事 携帯がクレジットカード代わりに──KDDIが赤外線を利用して実験 携帯電話が財布にまた一歩近づいた。USIMカードを使い携帯電話内部にクレジットカード情報を登録しておくことで、店舗では携帯を提示するだけで買い物ができるようになる KDDI、携帯を利用したクレジット決済「Kei-Credit」の試験開始 「携帯内にクレジットカード番号などを記録し、ネットや実店舗で簡単にクレジット決済を利用」──KDDIが予定しているテストの名称と概要が明らかにされた KDDI、「Kei-Credit」用機器などを展示 CEATECのKDDIブースでは、ムービーメール端末などのほか、携帯をクレジットカード代わりにする「Kei-Credit」や、カーナビ用の通信モジュールを見ることができる 携帯が“財布”になるために 携帯電話が財布代わりになるために、通信キャリア各社は取り組みを始めている。携帯とレジとの通信手段では、2次元バーコード、赤外線などが既に実用化されているが、切り札として控えているのが「非接触ICカード」だ KDDI、Kei-Creditを実機でデモ〜WPC EXPO WPC EXPOのKDDIブースでは、“携帯をクレジットカード代わりにする”Kei-Creditのデモを見ることができる。UIMカードを挿した日立製端末が使われていた 関連リンク IrDA IrFM Kei-Creditのページ リンクエボリューション IrFMとは [江戸川, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
FEED BACK |