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2003年2月18日　07:53 PM 更新

オープンウェーブ、ゲートウェイと携帯端末用ブラウザを発表

KDDIなどが採用しているオープンウェーブのゲートウェイ、Webブラウザに最新版が登場する。最新のブラウザは、「すかし画像」機能やSVGファイルの展開にも対応する

　オープンウェーブシステムズは2月18日、センチュリーハイアット東京にて、統合ゲートウェイの最新バージョン「Openwave Mobile Access Gateway 6」と携帯端末用ブラウザ「Phone Tools Version 7.0」の発表会を開催した。

　WAP1.0/2.0に対応した統合ゲートウェイ「Openwave Mobile Access Gateway 6」（MAG）は、WAPサービスの要となるサーバアプリケーションの最新バージョン。前バージョンは、ワールドワイドで85社以上が導入しており、国内ではKDDIが採用している。

　セールスソリューションチームディレクターの常山宏彰氏は、今日のモバイル環境では携帯電話やPDAなどさまざまな端末が混在しており、対応したサービスがそれぞれ別々に提供されていることに言及。開発、運営コストの増大や、サービスを地域へ分散環境として提供する場合の断片化が問題になっているとし、それらを統合するゲートウェイのニーズがあったと説明した。

Openwave Systemsセールスソリューションチームディレクター常山宏彰氏

　MAG6は、多角化されたモバイル環境を統合し、システム管理の簡略化や低コストを実現するものだ。WAP 1.0/2.0に対応しており、HTTPによるコンテンツ配信や、ダウンロード、SMS、MMSといったサービス、課金システムなど一貫して管理でき、さらに地域冗長構成にも対応している。

　10社以上が既にベータ版の運用を開始していると常山氏。「米Cingular Wirelessも導入を決めている」。

　会場では携帯電話向けブラウザ「Phone Tools Version 7.0」も披露された。

シニアシステムエンジニア富岡宏氏。

　「メッセージングクライアント」「ファイル＆アプリケーションマネージャ（FAM）」「Openwave Mobile Browser」などで構成され、J2MEやXHTMLなどとの統合が可能。前バージョンは、シャープの海外向け端末や、KDDIの端末にも採用されている。

　シニアシステムエンジニアの富岡宏氏は、新バージョンではアプリケーションの連動を図ることで、従来の冗長部分が排除されていると説明。強化された点としてはグラフィック機能を挙げ、新機能の「背景イメージ」や、画像ファイルを開かなくても内容が確認できる「すかし機能」、SVGファイルを自由に拡大縮小表示できる機能をアピールした。

メニューのメーカー名といった「背景にイメージ」を入れることができる。さらに画像ファイルはメニュー選択時に「すかし画像」で確認可能（画面左）。また、メールなどに添付する場合も、メール作成時に直接画像を確認できる（画面右）

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[武山知裕, ITmedia]

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