Mobile:NEWS 2003年2月21日 08:48 PM 更新

カメラは必要、位置情報は不要──IPSe調査

カメラ付き携帯は確実に受け入れられているようだ。現在、4人に1人が利用しており、97%のユーザーが実際に使っている。週に一回以上利用するユーザーも4割近くいた。逆に、位置情報はまだ受け入れられていない。約4割のユーザーが「位置情報機能は不要」としている

 イプシ・マーケティング研究所(IPSe)は2月21日、インターネットユーザーを対象に携帯電話/PHSの利用に関する調査結果を発表した。結果の概要は以下の通り。

  • 通話は4回/日、メールは7回/日
  • カメラ付き端末保有者は4人に1人。97.4%が利用
  • 「なくてもよい」機能の1位は位置情報サービス
  • 有料コンテンツを利用したことのある人は約7割
  • ショッピングサイトで商品を購入したことのある人は2割強

通話よりもメール利用が主流に

 1日の、通話・メールの受発信回数を尋ねたところ、通話が4回に対してメールは7回と、メールの回数のほうが多かった。ただし利用回数比率で見ると、「メールがほとんど」の回答が25.7%、「通話がほとんど」が23.3%と二極分化が見られた。

 これは年齢層によって、利用するコミュニケーション手段が異なるため。19歳以下の層では、「メールがほとんど」が5割を超え、利用の多くがメールであることが分かる。年齢が上がるにつれて通話の利用が増え、50歳以上では、「通話がほとんど」が6割を超えた。


通話とメールの利用回数比率(年齢別)

カメラ付き携帯、97.4%が利用

 カメラ付き携帯電話の保有者は、全体の25%。保有者のうち、カメラを使ったことのない人はわずかに2.6%で、ほとんどのユーザーが一度は使っている。全体の利用頻度は、月間5回。約8割は継続的に利用しており、週に一回以上利用する人が36.6%いた。

 撮影した画像の利用は、「撮った写真をほかの人の携帯にメールで送る」が67.4%でトップ。「撮った写真を待ち受け画面に使う(61.6%)」「メモ代わりに写真を撮る(43.9%)」がそれに続く。

 カメラの高画素化に伴い、利用拡大が期待される「PCに取り込んで編集・整理」「撮った写真をプリントする」は、今のところ16.2%、6.7%と少数に留まった。


携帯/PHSのカメラの利用法(複数回答)

 カメラの撮影対象は「たまたま見つけた面白いもの」が42.4%でトップ。「家族(39.5%)」「友人(36.6%)」「自分(26.4%)」「ペット(23.7%)」が続く。自由回答には、「立ち読みした雑誌の中にある情報」「雑誌の中の洋服コーディネートやモデル」「雑誌掲載のカラーグラビア」「後ろ姿や後頭部、ヘアスタイルなど自分では見えにくいところ」を撮影対象とするという答えもあった。

メール、カメラは必須機能。位置情報、ムービーは不要

 保有する携帯電話・PHSに付属しているが、なくてもいい機能を尋ねたところ、「必要である」比率が高かったのがメールとカメラ。メールを不要とした人はわずか5.9%で、カメラは12.7%に留まった。

 逆に、位置情報とムービー機能は「不要」と答えた人が多い。位置情報は40.4%が、ムービー機能は39.5%が不要としている。位置情報サービス対応機種ユーザーの平均利用頻度は月に一回。月に一回以上使っているユーザーは12.6%に留まり、大半が「ほとんど使わない」「一度も使ったことがない」と回答した。


携帯・PHSに付属する機能の要不要比率

有料コンテンツ利用率は7割。ショッピングは2割

 これまでに携帯電話から有料コンテンツやサービスを利用したことのある人は69%。過去一年間では52.1%だった。利用したことのあるカテゴリとしては、着信メロディ・カラオケ配信が42.7%でトップ、待ち受け・フレームなど画像が19.6%、ニュース・天気予報が14%と続く。

 しかし頻繁に利用するコンテンツを聞くと、トップは着信メロディ(51.9%)で変わらないが、2位にニュース・天気予報(7.4%)、3位は生活情報(6.3%)と続く。相対的に画像サービスは利用頻度が少ないことが分かる。

 また、年齢別で見ると、着信メロディの利用は若年層に多く年齢が上がるにつれて減少。逆にニュース・天気予報は若年層で少なく年齢が上がるにつれて上昇する。


最も頻繁にアクセスするコンテンツ・サービスのカテゴリ(年齢別)

 携帯電話・PHSのショッピングやオークションサイトで商品の購入経験のあるユーザーは23.7%。過去一年では約1割だった。購入した商品のカテゴリは、書籍が最も多く3.2%。次いで衣類・ファッション用品の3.1%、音楽CD・ビデオ・DVDの2.6%となった。

 今回の調査は、IPSeのWebページに設けられたアンケートページで行われた。調査期間は2002年12月13日から12月23日。有効回答数は2007名だった。



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関連リンク
▼ イプシ・マーケティング研究所

[斎藤健二, ITmedia]

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