Mobile:NEWS 2003年2月27日 07:24 PM 更新

ドコモ、2004年度末に3倍高速なFOMA投入を目指す

ドコモは2004年度末のサービス提供を目指し、FOMAのさらなる高速化に着手した。HSDPAにより伝送速度の高度化と効率化を図る

 NTTドコモMM事業部の谷公夫本部長が、東京ビッグサイトで開催中の「IP.net」のカンファレンスに登場、FOMA高速化のロードマップに言及した。


IP.netのカンファレンスに登場したNTTドコモMM事業部の谷公夫本部長

 谷氏によれば、FOMAの高速化するための技術としてHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)を採用(2月7日の記事参照)。伝送速度の高度化と、無線チャネルの効率的な稼働が行え、「理論的には14.2Mbpsまで上がるといわれている」。


 第3世代の標準である3GPP R5仕様(用語参照)に基づいた開発を進めるとし、「2004年の末あたりにはサービス開始できるんじゃないか」と見通しを語った。

 高速化できる理由は2つあると谷氏は説明。1つは下り転送速度のスピードアップだ。受信側の速度は、感度のいいところ悪いところが仮にあった場合、「受信の状況の悪いところでは上げようがないが、いいところでは上げようと思えば上げられる」。受信感度のいいところについてはどんどんスピードアップさせて、全体としてのスループットを上げようというわけだ。

 ただし、それを固定的にやり続けると受信感度のいい端末と悪い端末の間で格差が出るため、「2ミリ/秒ぐらいの範囲でダイナミックに受信レベルを見ながらコントロールしてスループットを上げる」。その結果、現在の速度のざっと3倍ぐらいの速さになることが期待されているという。



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[後藤祥子, ITmedia]

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