Mobile&Movie 第51回
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作品名 | ボーン・アイデンティティー(BOURNE IDENTITY) |
監督 | ダグ・リーマン |
制作年・製作国 | 2002年アメリカ作品 |
スパイ映画には最新鋭のメカが次々と登場し、モバイル機器も任務を果たすための重要な役割を担っています。そんな従来のスパイとは、少し趣が異なるこの作品。主人公のジェイソン・ボーンは事故により、自分が何者なのか、さらには自分がスパイであることも忘れてしまいます。記憶を失くした彼が、手がかりを探すために使ったのは、携帯電話のリダイヤル機能でした。
ある男が海で溺れかかっているところを、イタリアの漁船に助けられました。漁師が看病すること数日、ウェットスーツ姿で数発の弾丸を受け重傷だった男は意識を取り戻します。しかし、男は記憶喪失になっていました。自分の名前も思い出せないのに、なぜか語学は堪能で、完璧な自己防衛能力を身に付けている──そう、この男は、CIAの優秀なスパイ、ジェイソン・ボーンだったのです。
イタリアの漁港に着いたボーンは自分が身に付けていた唯一の手がかり、チューリッヒの銀行の番号を確かめるため、スイスに向かいます。銀行に着くと、その番号が貸金庫のもので、自分が預けたことが分かります。入っていたのはアメリカのパスポート。名前はジェイソン・ボーン、現住所はパリ──自分の名前が分かって安心したものの、金庫の底には、違う名前のパスポートと拳銃、多額のお金が隠されていました。自分がただならぬ事態に巻き込まれていることを、ボーンは確信します。
理由もわからぬまま、いきなり追われる身となったボーン。パスポートに記載されていたパリの住所に行くために、たまたま近くにいたマリーの車に乗せてほしいと頼みます。「トラブルはごめん」と一度は断わったマリーでしたが、1万ドル払うと言われ承諾してしまいました。パリのボーンの住まいに着いて、ほっとしたのも束の間、見知らぬ男が突然現れ襲ってきます。体が勝手に動き、相手を叩きのめす自分が不思議でなりません。どうして命を狙われるのか、いったい自分は何者なのか──。
執拗な追跡は、とうとうマリーの家族まで巻き込んでしまいます。彼らを守るために、体が覚えている能力で戦い続けるボーン。相手の正体を知るため、送り込まれた殺し屋・コードネーム“教授”が持っていた携帯電話を探し出し、リダイヤルします。
「暗証番号を」
「誰だ? 名乗れ」
相手は答えません。
「ジェイソン、どうする気だ」
名前を呼びかけられても、誰だかわからないボーン。この男こそ、ボーンに直接指示を出していたCIAの上司、コンクリンでした。
「道は2つ。君が出てくるか、最後までやるか」
それでもボーンは、自分のした事を思い出せません。なぜ命を狙われることになったのか、過去に何が起こったのかを確かめようとします。事件の真相はいったい何だったのか? そして、CIAを敵に回したボーンは生き残ることができるのでしょうか?
この作品の中では、携帯電話のメールが指令用に使われています。コンクリンが、各国に潜伏している諜報員に送ったメッセージは“チューリッヒへ急行せよ”。リダイヤルと同様、メッセージも読んだらすぐに消さないと、スパイの秘密がバレてしまいそうです。
関連リンク[本田亜友子, ITmedia]
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