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2003年3月5日　04:53 PM 更新

PXA255搭載で31万画素CCDカメラを搭載〜新GENIO e登場

東芝は、GENIO eシリーズの新モデルを発表した。31万画素CCDカメラ内蔵の「550C」と3冊分の辞書がバンドルされた「550GD」の2モデルで、いずれもIntelのPXA255が搭載されている

　東芝は、GENIO eシリーズの新モデルを発表した。31万画素CCDカメラ内蔵の「GENIO e550C」と3冊分の辞書がバンドルされた「GENIO e550GD」の2モデルで、550GDは3月上旬、550Cは3月下旬に発売される。価格はオープンプライスで、東芝Web直販価格は550Cが7万4800円、550GDが6万9800円。

左が3冊分の辞書をバンドルした「GENIO e550GD」、右が31万画素CCDカメラ内蔵の「GENIO e550C」。e550Cは方向キーのデザインが変更されている

　いずれもIntel製の最新アプリケーションプロセッサ、PXA255/400MHz(1月30日の記事参照)を搭載している。クロック周波数は400MHz/200MHz/100MHzに切り替え可能で、GENIOオリジナルのホームランチャ画面から設定を変更できる。

ホームランチャ画面。ここからクロック周波数を変えられる

　両モデルともディスプレイは4型の低温ポリシリコン液晶を搭載、128MバイトのRAMが内蔵される。拡張スロットは従来製品同様、ボディ上面にType II CFカードスロットとSD/IO対応のSDカードスロットが用意される。

Pocket PC初のカメラ内蔵モデル「550C」

　550Cは、Pocket PCとしては初めて31万画素CCDカメラを内蔵した。レンズカバー付きのカメラは背面に設置され、カバーを開くためのレンズカバーオープンつまみも用意された。レンズの脇には暗い場所での撮影を補助する白色LED、本体の左側面にはシャッターボタンが搭載された。

550Cの背面に搭載された31万画素CCDカメラと白色LED。シャッターボタンはレンズカバーを開けるときに使い、閉じるときは手動。レンズカバーが開いてない状態でシャッターボタンを押すと、カメラアプリ側からカバーが閉じている旨のアラートが表示される

550Cの左側面にはカメラ用のシャッターボタンがある。選択/戻る/スクロール動作が可能な「スクロールボタン」も新たに搭載された。本体メモリに1枚約100KバイトのVGA画像なら約1000枚保存できる

　レンズカバーを開けてシャッターボタンを押すと、撮影アプリ「GENIOショット」が起動し、撮影が可能になる。2倍/4倍のデジタルズームと9段階の明るさ調整に対応。640×480、320×240ピクセルサイズの画像撮影が可能で、保存先やライトのオン/オフ、ホワイトバランスの調整などが行える。

レンズカバーを閉じたところ（左）。カバーを開けて白色LEDを光らせてみる

「GENIOショット」インタフェース。アプリの終了、撮影時の設定、ライトのオン/オフ、ズームなどが行える

「GENIOショット」設定画面。撮影サイズや保存先、シャッター音などの切り替えはここで設定する

• カメラスペック

撮像素子	1/5型CCDセンサ
有効画素数	約31万画素
レンズ/焦点距離	F2.8,f=2.6mm
撮影距離	約40cm〜∞
デジタルズーム	2倍/4倍
明るさ調整	9段階
ホワイトバランス	オート、屋内（白熱灯）、屋内（蛍光灯）、屋外
フラッシュ	白色LED8灯、到達距離50cm
記録媒体	本体メモリ、SD/CFメモリカード
記録画素数	640×480ピクセル、320×240ピクセル
画像ファイルフォーマット	JPEG（EXIF準拠）
JPEG圧縮率切り替え	スーパーファイン/ファイン/エコノミ

　撮影した画像を「GENIOアルバム」に保存すれば、画像にコメントや手書き文字を入れて加工することも可能。アドレス帳への画像の貼り付けにも対応している。

「GENIOアルバム」ではスタイラスを使った文字の書き込みなどが行える。サムネイル表示にも対応

付けたまま撮影が可能なハードカバーが付属。取り外しも可能だ

　カメラ以外の特徴はVoIP電話への対応。VoIP電話ソフト「Pocket Gphone」がバンドルされ、同梱のイヤホンマイクアダプタでイヤホンマイクを使えば、公衆無線LANエリアや会社、自宅などの無線LAN環境下でIPネットワーク経由での通話が行える（別途無線LANカードや無線LAN拡張ユニットが必要）。

「Pocket Gphone」のインタフェース。550CにはPC用のPocket Gphoneもバンドルされ、無線LAN環境下のPCと550Cとの間で通話が行える

3冊分の辞書をバンドル〜「550GD」

　「550GD」は、広辞苑/ジーニアス英和・和英辞書がバンドルされたモデル。本体メモリが128Mバイト搭載されているため、約70Mバイトの辞書を550GD内にまるまるインストールできる。

広辞苑第五版とジーニアス英和辞典のインタフェース。広辞苑は約23万語、ジーニアス英和辞典第三版は約9万5000語、ジーニアス和英辞典は約8万語を収録。メールなどで調べたい単語があったときに、範囲を指定してコピーし、辞書を立ち上げてペーストすれば素早く検索できる

バンドルソフトは

　両モデル共通でバンドルされるのは、メール、Pocket IE、MSNメッセンジャー、Pocket Word、Pocket Excel、スケジュール、アドレス帳、Mindows Media Player 8.5、SD Audio Player、モバイルアトラス、GENIO-SPEECH、Easy Viewer for GENIO e、T-Time、JRトラベルナビゲータ、オリジナルホーム画面。

　550GDのみにバンドルされるのは、Excel/Word/Power Pointのビューワソフト「ClearVue Offive」とPersonal Java対応の「i-navigator」「i-enabler」。

　550Cのみにバンドルされるのは、英和/和英/国語辞書の「辞スパ」、SIP対応のVoIPソフト「Pocket Gphone」、カメラアプリ「GENIOショット」、アルバムソフト「GEIOアルバム」。

　また、これまで発売された周辺機器のうち、1500mAhバッテリー付きの無線LAN拡張ユニット、1500mAhバッテリー付きPCカード拡張スロット、1500mAhのバッテリー拡張ユニットが流用可能だ。

• 主なスペック

製品名	GENIO e550GD	GENIO e550C	GENIO e550GX(従来モデル）
CPU	インテルXScale PXA255/400MHz	インテルXScale PXA255/400MHz	インテルXScale PXA250/400MHz
OS	Pocket PC 2002
RAM	128Mバイト
ROM	32Mバイト	48Mバイト	32Mバイト
サイズ	76.5×125×15.9ミリ	76.5×125×17.5ミリ
重さ	約170グラム	190グラム（LCDハードカバーを含む）	約170グラム
バッテリー	1100mAhアドバンストリチウムイオン充電池
スロット	Type II CFカードスロット、SDカードスロット（SD/IO対応）
ディスプレイ	4型TFT液晶
バッテリー駆動時間	メモ画面の連続表示：400MHzにて駆動の場合約12時間、200MHzにて駆動の場合約16時間、100MHzにて駆動の場合約20時間、オーディオの連続再生：400MHzにて駆動の場合約8時間、200MHzにて駆動の場合約12時間	メモ画面の連続表示：400MHzにて駆動の場合約9時間、200MHzにて駆動の場合約12時間、100MHzにて駆動の場合約13時間、オーディオの連続再生：400MHzにて駆動の場合約6時間、200MHzにて駆動の場合約8時間		約9時間（400MHz）/約12時間（200MHz）
メモリ保持	約75時間	約75時間	-

関連リンク
GENIO e製品ページ

[後藤祥子, ITmedia]

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