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2003年3月7日 11:23 PM 更新
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インタラクション2003
手書き文字入力枠、“最適サイズ”を調べてみたら?
携帯情報端末のインタフェースでは、手書き文字入力枠の使いやすい大きさを調べる研究の成果も発表された
携帯情報端末では、手書き文字入力が広く使われている。この枠のサイズは、基本的にメーカーによって決められており、ユーザーには選べない。
だが、そのサイズには、使いやすいものと使いにくいものがあるのではないだろうか。これを具体的に研究、「インタラクション2003」で発表したのが、東京電機大の坂井陽一氏、町好雄氏、高知工科大の加藤泰史氏、任向実氏のグループだ。
画面サイズに制限があるため、枠の個数と枠内への筆記しやすさはトレードオフの関係になる
ちなみにWindows CEの標準サイズでは、入力枠は1.92×1.92センチだそうだ。そこで、坂井氏らは、このほか1.44×1.44センチ、0.96×0.96センチ、0.48×0.48センチの計4種類の枠を用意。書き間違いや認識率、平均入力時間、はみ出し回数を測定した(枠サイズが大きくなれば枠の個数が減り、小さくなれば枠内に筆記しづらくなる)。
枠のサイズは5種類が用意された
テストの結果、最適となったのは、1.44×1.44センチ。すなわちWindows CEの1.92×1.92センチの4分の3サイズの枠だったのだそうだ。
こうした結果を見ると、ユーザーが入力枠の大きさを選べる機能やオプションがあってもよいのではないだろうか。そんなことにも気付かされた研究だった。
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[美崎薫, ITmedia]
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