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2003年3月7日　03:43 PM 更新

インタラクション2003
携帯端末のペン、どの長さが使いやすい？

携帯端末に付属するペンは細かったり、短かったりして使いにくい。そう思ったことのあるユーザーは多いだろう。このペンの長さの効果を客観的に評価する研究が「インタラクション2003」で発表された

　「インタラクション2003」では、ペンの長さの効果を研究したグループもあった。ノキア/慶応義塾大の溝渕佐知氏、高知工科大の任向実氏、慶応義塾大の安村通晃教授のグループである。

　操作用のペンの使いやすさ/使いにくさは、ユーザーの好みに依存する要素が大きい。それに対して、携帯端末に付属するペンは、一般に携帯端末のサイズに収納することを最重要視して設計されているので、しばしば短く、細く、軽く、使いにくい。

各種の携帯端末には、その端末サイズに応じた比較的短いペンが付属するが……

　ユーザーは「体験的」にどれがよいペンなのか、すでに“知って”いるので、改めて考えるほどでもないように思うが、それをあえて考えてみたところが実直でリアルだ。

　ちなみに実験では、まず、

7cm	2.4g
8cm	2.8g
9cm	3.1g
10cm	3.5g
11cm	3.9g
12cm	4.3g

　の6本のペンを用意し、使い勝手をテストした。その結果、7‐8センチあたりが“短さ”の最低許容範囲という結果が出たという。

まず予備調査として「短い」ペンという長さを利用者に主観的に評価してもらった

　そこで、正式な実験では、最低許容範囲とされた7センチのペンと、より長い16センチのペンを比較するテストを行った。これによって、16センチのペンは7センチのペンより使いやすいということが証明されたのだという。ちなみに、16センチとは、だいたい普通のボールペンの長さに相当する。

ペンの持ち方はペンの長さによって変わるという

　今後、長いペンを使いやすいといい、短いペンを使いにくいという場合、この研究成果を引用すれば、客観的な評価ということができる。その意味でも、たいへん有意義だと思う。

[美崎薫, ITmedia]

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