Mobile:NEWS 2003年3月7日 02:26 PM 更新

NTTコム、iモードオープン化に一番乗り

ドコモが開放したiモード網を利用して、NTTコムがコンテンツサービス「モバイルウイング」を始める。iモードと異なり、コンテンツ提供側がパケット通信費を負担するフリーダイヤル的なコンテンツも用意する

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、NTTドコモのiモード網を利用したコンテンツサービス「モバイルウイング」を3月中に提供する。同社が運営するISPサービス「OCN」の会員(350万人)が対象で、コンテンツ提供側がパケット通信料金を負担する「電話でいうフリーダイヤル機能」(NTTコム)的なコンテンツも用意する。

 これは、昨年ドコモがiモード網を開放したことを受けてのサービス(2002年1月の記事参照)。ISP各社が同様のサービスを検討中だが、その第1弾となる。

 iモード端末を持っているユーザーは、ドコモのiモードゲートウェイの代わりにNTTコムのゲートウェイに接続することで、iモードと似たサービスを受けることができる。ただし接続先ゲートウェイの変更は「操作が若干煩雑になる」(NTTコム)ため、端末に接続するアダプタも準備する。

 ドコモが開放したiモード網を利用する場合、コンテンツサービスだけでなくメールサービスなども提供可能になるが、NTTコムはコンテンツサービス以外の詳細は明らかにしていない。提供されるコンテンツの内容は、「OCNがそろえた携帯向けコンテンツを提供する」としており、現在iモード向けに提供されているコンテンツから大きく異なることはなさそうだ。

 ドコモが公開しているiモード網開放の条件によると、パケット料金はいったんISP側がユーザーから徴収し、一括してドコモに支払われる形になっている。そのため、ユーザーが通信料を支払わなくて済むサービスも提供できたと見られる。

 なお、同社は来週には詳細を発表するとしている。



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[斎藤健二, ITmedia]

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