キーボード搭載の薄型CLIE「PEG-TG50」ファーストインプレッション(1/2)ビジネスユーザーをターゲットにしたクリエのTシリーズに、新モデルが登場した。Tシリーズには初搭載となるキーボードの出来が光る
これまでのCLIE Tシリーズは、320×320ピクセルの画面にグラフィティエリアが搭載され、キーボードを廃した作りになっていた。 あるT600C(2001年11月19日の記事参照)ユーザーは、「TシリーズがARM対応するなら、縦長液晶を搭載してグラフィティエリアが付いた薄型のものになるのでは」と期待を込めて語っていた。従来のTシリーズユーザーのなかには、同じように思っていた人も少なからずいたと思う。 しかしソニーがARM対応のTシリーズマシンとして投入した「PEG-TG50」(以下TG50)(3月4日の記事参照)は、320×320ピクセル液晶搭載のキーボード付きモデル。縦長液晶やグラフィティエリアより、キーボードを重視したというわけだ。 TG50のグラフィティ入力は、ソフトウェアグラフィティで行う。書きやすさを追求するためエリアを大きく取ったこともあり、320×320ピクセルのエリア内では画面のほとんどの部分を占有してしまう。これは賛否が分かれるところだろう。 一方で、ハードウェアグラフィティエリアを廃してまで搭載したキーボードの出来はかなり秀逸。NR(2002年3月22日の記事参照)、NX(2002年10月23日の記事参照)、NZ(1月27日の記事参照)などに既に搭載されているキーボードから進化した作りになっている。
TG50のハードウェアキーボードは、それぞれのキーはNZ90よりも若干小さいが、入力のしやすさは向上している。 NZ90では、キーが本体の内側へめり込んでしまうため打ちづらかったのだが、TG50ではキーが1ミリほど突起しているため、しっかりと打てる。また、いずれかのキーを押すとキーボードライトが点灯し、暗い場所での入力をサポート。OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)を使った部屋が暗くなるような会議でも、CLIEで議事録をとり、報告書を完成させるといった使い方ができるだろう。 キー配列はNZ90と同じQWERTY配列だが、若干の改良が加えられている。もっとも目を引くのは、左側に位置する青と赤のキーである。青い文字は青キーを、赤い文字は赤キーを押しながら、該当するキーを押す。基本的には、[Fn]が青に、[Alt]が赤に置き替わったにすぎないが、視覚的に捉えることができるうえ、キーが大きくなった。 注目なのは、[Ctrl]+アルファベットの組み合わせで、CLIEの操作ができるところだ。 たとえば、ボリューム調整は[Ctrl]+[A]、バッテリー情報は[Ctrl]+[B]、文字列のコピーは[Ctrl]+[C]といった具合。操作には慣れが必要だが、キーボードヘルプ([Ctrl]+[K])が用意されているので、最初のうちは、[Ctrl]+[K]」を覚えておけばいい。
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