Mobile&Movie 第53回
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作品名 | ズーランダー(ZOOLANDER) |
監督 | ベン・スティラー |
制作年・製作国 | 2001年アメリカ作品 |
デレク・ズーランダーは、キメ顔“ブルースティール”を武器にトップの座に君臨し続けているスーパーモデル。ベストモデルアワードの会場で、最優秀男性モデル賞を4年連続で受賞すると誰もが期待していました。しかし、そこで名前を呼ばれたのは新人モデルのハンセル。大喜びのハンセルに見下され、ズーランダーはすっかり自信を失くしてしまいます。ナンバーワンでなければ意味がないと、モデル引退を決意し、故郷へ帰ったのでした。
新しい生き方を見つけるため、父親や兄弟たちと同じように炭坑で働こうとしますが、家族はいい顔をしません。ズーランダーにはモデル以外の仕事は所詮ムリなのです。なぜなら彼は、美しすぎるから……。ズーランダーが夜空の星を見上げ、自分の進むべき道を模索していた時、携帯電話が鳴ります。
「デレク、聞こえるか?」
取り出したズーランダーの携帯は、ひとさし指ほどのミニサイズ。
「神様?」
絶妙のタイミングでかかってきた電話を、純粋すぎるズーランダーは神様からのメッセージだと思ったのでした。
「神様? 気は確かか? モーリーだ。ムガトゥから願ってもないオファーが来た。すぐに帰って来い」
電話の主は、モデルエージェントのモーリー。トレンディでホットなデザイナーのムガトゥが、ショーに出演してほしいと言ってきたのです。こうして、ズーランダーはファッション業界にあっさり戻ることになります。
しかし、ムガトゥがズーランダーを選んだのには、恐るべき理由がありました。何でも言うことを聞き、深く考えない男こそ、殺し屋に適任。ムガトゥは、ある国の大統領暗殺を計画していたのです。ムガトゥの部下のカティンカがズーランダーの教育係となり、ムガトゥの思惑どおり、ズーランダーは何も分からないまま陰謀に巻き込まれてしまいます。
暗殺計画に唯一気付いたのは、ズーランダーを取材したことのあるタイム誌の記者マチルダ。ファッション業界の内幕を突き止めるために、彼の協力を得ようとします。そして、ズーランダーが危険な目に遭っていることを知り、ムガトゥの魔の手から救い出そうとします。これから起きることを案じている時に、ズーランダーの携帯電話が鳴り響きます。
「カティンカ?」
「どこにいるかって?」
何気なく電話を取るズーランダー。素直に自分の居場所さえ話してしまいそうな様子に、マチルダは慌てて
「切って!」
と命令します。あまりにも無防備なズーランダーに
「電源を切ってと言ったはずよ!」
と腹を立てます。
「電源を切れ? 携帯の?」
ズーランダーは真剣な表情で答えるのです。
「携帯は僕の一部さ」
ズーランダーはプロのスーパーモデルとして、いつ何時でも仕事のオファーに備えて、携帯電話を手離さないのです。そのプロとしての誇りは、仕事に遅れたことがないこと。罠と知りながらもムガトゥのショー会場へ行ってしまうのです。ズーランダーは、本当に殺し屋になってしまうのか? エンディングを迎える頃には、すっかりズーランターのキメ顔に夢中になることでしょう。
関連リンク[本田亜友子, ITmedia]
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