ドーマント方式【どーまんとほうしき】ドコモが4月から開始するPHSの定額データ通信サービス「@FreeD」(アットフリード)。これに導入されたのがドーマント方式だ
ドーマント方式とは、通信中に一定時間データの送受信が行われない場合や電波の状態が悪い時に、ダイヤルアップ接続を切断することなく、一時的に無線回線を休止する方式。ドーマント(Dormant)は英語で「眠っている」「活動休止中の」などの意味を持つ。 2003年4月からPHSの定額制サービス「@FreeD(アットフリード)」(3月6日の記事参照)を開始するNTTドコモが、AirH"のようなパケット方式ではなく、PIAFSのドーマント方式を導入したことでその名が知られるようになった。
PIAFSの標準化作業を行ったMITF(Mobile Internet Access Forum)が、PHS(およびISDN)の効率的なデータ通信方式として「MITFダイヤルアップ・ドーマント・プロトコル(ARIB STD-T78)」を策定している。同方式を使うことで、電波の有効利用や通信機器の省電力化に貢献する。同方式は2001年6月に総務省から発表された高度化PHSの技術的条件にも取り入れられた。 ドーマント方式が有効になるのは2つのケースがある。1つは流れるデータそのものが断続的な場合。一般的にインターネット接続のほとんどがこれにあたる。混雑しているサービスエリア内では、データが流れていない際に積極的に他の利用者に電波を開放することで、より多くのユーザーが接続できる。
もう1つは通信途中にトンネルなどに入ってしまい、圏外になってしばらくの間データが中断される場合。いずれも、上位のセッションは活性状態を維持したままで、下位レイヤーの開放・再接続を行う。ドーマント方式では再接続時の認証手続きが省略され、スムーズに通信が再開される仕組みだ。
図版はPHS MOU Groupより 関連記事特集:ドコモ定額制データ通信 @FreeD対応P-in Free 1Sの実力 関連リンク ドコモニュースリリース MITF ダイヤルアップ・ドーマントプロトコル標準規格(PDF) PHSの高度利用及び周波数有効利用の促進に向けて [江戸川, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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