Mobile:NEWS 2003年3月18日 12:40 PM 更新

CeBIT
MotorolaのLinux携帯を見た

携帯電話向けOSとして、組み込み向けLinuxが勢力を伸ばしてきている。米Motorola製のLinux搭載端末「A760」をCeBIT会場で見ることができた

 携帯電話向けOS戦争の中で、組み込み向けLinuxが勢力を伸ばしている。米MotorolaはLinuxを搭載した携帯電話「A760」を発表しているが、CeBITで実機を見ることができた。実機が公開されるのは初めて。


残念ながら、写真撮影は断られてしまった

 A760はOSにMontaVista Softwareの組み込み向けLinuxを採用した携帯電話だ。タッチパネルの大型メインディスプレイを備え、通常のキーは備えていない。背面にはカメラを備えており動画撮影などが可能。MP3再生機能も持つ。

 起動時には、Linuxのペンギンのマークを見ることができる。起動には数十秒かかった。同社担当者はLinuxの採用の理由を「アジアなどでのコンシューマの要望により」と答え、コストなどの詳細には答えなかった。

 A760はGSM/GPRS対応で、アジア太平洋地域で2003年に発売を予定している。

 ハイエンド携帯向けのOSには、英Symbianの「Symbian OS」、米Microsoftの「Pocket PC」、Palmの「Palm OS」などがスタンダードを巡って競争を始めているが、ここにきて組み込みLinuxが大きく注目を浴びている。Motorolaはハイエンドだけでなく、ローエンド寄りの端末にもLinuxを採用していく意向。国内でもNECが携帯電話向けOSとしてLinuxの採用を予定している。



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▼ Motorola プレスリリース

[斎藤健二, ITmedia]

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