「P-in Free 1S」の多機能&低消費電力をチェックそのデザインはもちろん、一体型カード端末では異例の多機能さやヘビーユーズも見越した低消費電力設計も魅力の「P-in Free 1S」。付加機能やPDAでのバッテリー駆動時間などもチェックしてみる
「P-in Free 1S」はダイヤラーソフトとVOICEアダプタ、イヤホンマイクを使ってPHSの音声通話が可能だ。もっとも、音声通話は@FreeDの定額プランには対応していないので、別途料金が必要になる。 ダイヤラーソフトでは各種機能設定ができ、インジケータ(LED)の機能を変更したり、ホームアンテナモードや、事業所用コードレスシステムモードなどへの登録や動作モードの切替えもできる。
ショートメッセージサービス“きゃらトーク”も利用でき、PHS端末として利用できる機能は音声端末とほとんど変わらない。
VOICEアダプタ、イヤホンマイクを利用しての音声通話時にはこのダイヤラーソフトからダイヤルできるほか、電話帳も利用できる。電話帳機能は名前と電話番号だけが登録できる簡素なものだが、きちんと発着信履歴にも反映される。またCSV形式でインポート/エクスポートが可能なので、Pocket PCと電話帳を簡易共有することも可能だ。PCで手早く入力してPocket PCでインポートして使う、これがもっともスマートかもしれない。
Pocket PCをシャツのポケットにでも放り込んでしまえば、イヤホンマイクを介した携帯電話と使い勝手は変わらない。音声通話は普段はケータイ、という人でも一般加入電話との電話用には十分活用する気になるだろう。 Pocket PCとの組み合わせなら積極的に着信にも使えないか、と思う人もいるだろう。そこで本製品のインジケータ(LED)を無効にし、筆者のPocket PCを省電力モード、バックライトオフの状態にし、待受け状態でどのくらいバッテリーが持つかをチェックしてみた。インジケータ(LED)を無効にしてもダイヤラーソフトの画面で電波状況は確認できるから、実用上の問題はない。 結果は4時間待ち受け状態にしておいてもバッテリーの消費は40%程度。あくまで参考値だが、これならば8時間程度は実用的に待ち受けできる計算だ。1日中とはいかないが、ケータイの電波が届かないところに長時間いる場合に、着信を転送するといった使い方にも十分対応できる。
PHSがそのシステム上苦手なのが高速移動中のデータ通信。利用可能エリアも、都市部では携帯電話にそう見劣りしないものの、地方部などではやはり利用可能なエリアが限定される。これを強力に補完するのが、P-in Free 1Sの携帯電話でのデータ通信サポートだ。 今回は新幹線に乗車し、東京駅−新横浜駅間でのデータ通信を行ってみた。@FreeDでの接続も不可能ではなかったが、やはりデータの流れが途切れ途切れになる区間も多い。 そこで携帯電話接続ケーブルを用い、筆者のドコモの携帯電話と接続して9600bpsデータ通信で接続をしてみたところ、送受信速度こそ@FreeDに比べると速いとはいえないがメールの送受信程度なら極めてスムースに行えた。出張の多いビジネスマンなどにはやはり便利な機能といえるだろう。
P-in Free 1Sは低消費電力もその特徴。そこで今回は@FreeDとPIAFS、さらにAirH"も加えてPocket PCでのバッテリー動作時間をチェックしてみた。 チェックに利用したのは筆者のPocket PCで、バックライトオフで1時間インターネットにつなぎっぱなしとし、5分に1度Pocket Outlookでメール受信を行わせてバッテリーの残量をチェックした。インターネットにつなぎっぱなしでメールの受信、返信を繰り返した場合と思ってもらえばいいだろう。もちろん典型的な使い方とはいえないが、1つの目安としてほしい。 組み合わせは以下の通りになる。
結果はバッテリー残量の多い順に(2)>(1)>(3)>(4)となった。@FreeDではメール受信は5分間に1分程度接続して3〜4分程度ドーマント状態となり、これを繰り返すことになるが、やはりドーマントの効果は大きい。またインジケータ(LED)を無効とするメリットもはっきりとあるようだ。
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