Mobile：NEWS

2003年3月25日　01:32 AM 更新

PCから「iショット」気分でメール送信〜「ケータイまろん」

デジカメで撮影した画像をPCからカメラ付きケータイにメッセージ付きメールとして送れる「ケータイまろん」。iモードの絵文字も使えるこのソフトを試してみた【期間限定スペシャルライセンスプレゼント付き】

　「ケータイまろん」は、「カメラ付きケータイを持っていないけど友達のケータイに画像付きメールを送りたい」という人向けのPC用ソフトだ。若い女性を意識したというこのソフトを、若い女性ぎりぎりセーフのライター野田が試してみた。

ZDNet読者に「ケータイまろん」の全機能を2週間使える無料のスペシャルライセンスをご用意しました。入学、入社、お花見、結婚式などイベントが多いこのシーズン、あなたのPCから画像付きメールを送ってみてください。 スペシャルライセンス入手はここから 提供：新潟キヤノテック

　さっそく起動してみると、ピンクのインタフェースに圧倒される。「か、かわいい……」。女子高生やOLをターゲットにしたというだけあって、とてもキュートだ。ピンクがお気に召さないアダルトなユーザー向けには「豹柄」「ホワイト」も用意されている。

　基本的な操作もアイコン付きの操作ボタンで行えるなど簡単で、マニュアルなしでもさほど迷うことはない。

　まずは、PC上にある画像データを「ケータイまろん」に読み込ませる。「読み込み」ボタンを押して画像ファイルを指定すると10点まで画像を登録できる。画像の取り込みは1点ずつ選ぶほか、ちょっと時間はかかるが複数を一度に送り込むことも可能だ。

　加工する画像を決めたら、用意されているメッセージやイラストを画像にスタンプ感覚でコラージュする。「ハートラブラブ」「喜怒哀楽」「たべもの」などのジャンルの中からポップアップメニューで指定し、気に入ったモノを選ぶ仕組み。アイコンはサムネールをクリックすることで、1枚の画像の中に複数あしらうことができる。

ケータイまろんの操作画面。インタフェースそのものが携帯電話のようになっており、操作ボタンはアイコン付きで分かりやすい。「デザイン」ボタンを押せば、インタフェース全体のデザインが変化する。まずは「写真」タブをクリックして「読み込み」でパソコンの中にあるデジカメ画像を取り込むことから始めよう。「メッセージ」タブには「メリークリスマス」「あけましておめでとう」などの季節の言葉のほか、「こんにちは！」「おっす！」などの挨拶、「じゃ〜ん」といった擬音などの文字を加工した画像がジャンル別に納められている。「イラスト」もメッセージ同様、「ハートラブラブ」「花」「動物」といったジャンル別に収録。これらはスタンプとして何個でも画像に貼り付け可能だ。画像は拡大／縮小、90度ずつの回転、反転、明るさの調整が、スタンプは回転と反転が行えるようになっている

　ケータイまろんからメール送信する画像は、いったん専用サーバにアップロードされ、アクセスした携帯電話に最適な画像サイズへリサイズされる仕組みになっている。相手の携帯電話の機種や通信キャリアを気にする必要がないのがラクでいい。

　スタンプの絵柄は「チュ」「まじっすか？」「大好き」など、色遣いもコメントもポップで若い感じだ。「オトナの女」でも使えるスタンプを探すのにちょっと苦労したが、「変身」イラストなどを使ってドラマチックに自分を変化させてみるのはなかなか楽しい。

　スタンプの素材はケータイまろんのWebページで随時発売する予定。シーズンものや新しいイラストなども登場するそうだ。

　納得いく作品に仕上がったら、携帯電話向けに画像付きメールを送信してみる。ケータイまろんは、NTTドコモが提供する「i絵文字」や、イーストが販売する「ケータイ絵文字 がんばれ親指くん」をPCにインストールすることで、PCからでもiモード用の絵文字付きメールを送れる。「がんばれ親指くん」を使えば、auのEZweb対応端末やシャープ製のJ-フォン端末向けにメールした場合でも、指定した絵文字に近いものを表示してくれる（一部文字化けする場合もある）。

「メール」送信ボタンを押せば、メール作成画面に切り替わる。メッセージ本文には、NTTドコモの「i絵文字」（NTTドコモのWebサイトよりダウンロード可能）や、イーストの「ケータイ絵文字 がんばれ親指くん」（辞書機能付きのFEP。価格は4800円。製品情報Webページから体験版のダウンロード可能）などを使うことで、絵文字を使った送信（ケータイ絵文字を使用する場合は受信も）もできるようになる。送信元は、ケータイまろんのWebサイトで登録したメールアドレスが相手先に表示され、PC/携帯どちらのアドレスでも登録できる

ごらんの通り、絵文字を入れたメールを作成して送信できる

　ケータイまろん画面上の「メール」ボタンを押すとメール編集画面が起動するので、ここで文面を入力する。ありがたかったのが、現在の文字数を教えてくれるマスコット「まろんちゃん」の存在。画像を表示するためのURLを80文字分と換算し、キャリアにより受け取れるメールの最大文字数を考慮に入れながら文章を作成できるのだ。絵文字もバッチリ取り入れて、文字数制限内で文書を作成できた。

　「送信！」ボタンを押せば画像付きメールの送信は完了。1週間以内であれば送信予約もできるので、誕生日のメッセージや年賀状代わりのメール送信の際には重宝しそうだ。

500件登録できるアドレス帳。同報送信は5件まで可能。送信履歴は100通まで保存される

　ケータイまろんから送信されたメールをiモード端末で受け取ってみると……、オオ！　ちゃんと絵文字が化けずに表示されている!!　あとは、絵文字を受け取った側が絵文字の意味を正しく理解してくれることを祈るのみ。送られてきた画像も、元画像がデジカメで撮ったもののためきれいだ。PC上で見るのとはまた違った感じで感慨深いものがある。

ケータイまろんから送った画像をドコモの「SH251i」で表示。画像はサーバにいったん180×195ピクセルの画像として保存され、携帯電話からアクセスがあると、その携帯電話用にリサイズされて端末に送られる

メール本文に使った絵文字もきちんと表示できた。絵文字は、iモード端末に対応。ほかにもJ-フォンはSHシリーズのみ、auはEZweb対応端末でiモードの絵文字に似た絵文字が表示される

　ケータイまろんから送信した画像は30点までサーバにアップロードできる。友達に画像集を公開できる「公開アルバム」の機能も用意され、アルバムのURL付きの案内も送れる。旅行や宴会写真などを皆に公開したい、または孫の写真をおじいちゃんやおばあちゃんに見せたい……などという場合に活躍しそうな機能だ。

ケータイまろんから送付した画像は、いったんサーバにストックされ、Webブラウザで30件までの閲覧/管理が可能。これらの画像は第三者に見せるための「公開ページ」へ登録でき、そのURLや、画像とメールを送信する機能も備える。Web上から送るメール本文にも、もちろん絵文字が使える

　「携帯電話で画像を受け取る」のは、実際体験してみるとなかなか楽しいものだ。なんといってもデジカメで撮ったきれいな画像をフレームやアイコンで飾れて、携帯電話から送るように絵文字付きメールまでできるのがうれしい。つい夢中になって画像付きメールを送りまくってしまった。

　どんどん暖かくなるこれからのシーズン、入学式やお花見などのイベントで撮ったデジカメ画像をポップに加工して友人や遠くに離れた家族へ送ったり、Webで公開して携帯から見られるようにすれば、デジカメ画像の使い道もグンと広がるというものだ。

「プリプリまろん」は、デジカメで撮影した画像データを加工し、はがき名刺、プリクラシールサイズにプリントできるソフト。ケータイまろんと同じくスタンプ機能を備えるほか、フレームを追加したり、ブラシで絵を描くことができる。「ケータイ」ボタンを押すことでケータイまろんが起動し、プリプリまろんで加工したデータがケータイまろんで画像付きメールとして送信できるようになる

関連記事
携帯向け画像送信ソフト「ケータイまろん」発売
キャリアに関係なく画像を送信できる「ケータイまろん」の新バージョンが登場
新潟キヤノテック、ケータイまろん用クリスマス／正月向け素材集を発売
新潟キヤノテック、プリプリまろんのバレンタイン向け追加素材集を発売

関連リンク
新潟キヤノテック
NTTドコモ「i絵文字」
イースト「ケータイ絵文字 がんばれ親指くん」

[野田幾子, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

---