Mobile:NEWS 2003年3月28日 02:11 AM 更新

Mobile&Movie 第55回
タキシード「変な訛りは止めてください!」

映画の中の名脇役として登場する“モバイル製品”を紹介する「Mobile&Movie」。今回は、電話中にいきなり携帯電話ごと頭に袋を被せられて通信が絶たれるというオープングで始まるアクション映画「タキシード」。彼の身に何が起こったのでしょう?

作品名タキシード(THE TUXEDO)
監督ケヴィン・ドノヴァン
制作年・製作国2002年アメリカ作品


 ミネラルウォーターの工場で、物陰に隠れて携帯電話を取り出す研究員。

「ウォレスだ。緊急援護を頼む」

 彼はひどくアセっている様子で、背後に人影が迫っているのに気付きません。そして、わずか数秒で携帯電話ごと頭に袋を被せられて、通信を断ってしまう、そんなショッキングなシーンで始まるこの作品。はたしてどんな陰謀が待ち構えているのでしょう。

 中国系のタクシー・ドライバー、ジミー・トンは、画廊で働く美女に憧れています。仕事の合間に画廊に寄ってみたものの、あまりにも場違いな自分に自信をなくし、まともに声もかけられないまますごすごとタクシーに戻ります。情けない自分に落ち込んでいるところに、変わったお客が現われます。

「メイクが終わる前に着いたら、料金を2倍払うわ」

 スティーナという女性の申し出に、張り切るジミー。車の運転テクニックだけは誰にも負けないと、抜け道、逆走、ありとあらゆる手を尽くして、予定通り送り届けることに成功します。実はスティーナは、ジミーの運転を試すテストをしていたのでした。デヴリンという実業家のお抱え運転手にスカウトされ、ジミーは衣食住付きで給料も4倍という生活を始めることになります。

 すぐにジミーはデヴリンに信頼され、ジミーもデヴリンを尊敬し、2人の関係はパーフェクト。恋のアドバイスも受けるような間柄になったある日、デヴリンは何者かに命を狙われ、大怪我をしてしまいます。入院することになったデヴリンの持ち物を、ジミーが預かっていると、携帯電話が鳴り出しました。

「ハロー」

デヴリン宛の電話を、つい取ってしまいます。

「予定通りに?」

女性の声にとまどうジミー

「予定って?」

「変な訛りは止めて下さい!」

 中国系のジミーが話す英語の訛りに気付いたものの、デヴリンだと信じ込んでいる相手に、ジミーはデヴリンになりすまして話を続けます。

「では、明朝7時」

 電話の相手デル・ブレインと会うことになったジミー。デヴリンが仕事上のトラブルの巻き込まれたものと推測して、デヴリンに成りすまし、仇を取ることに決めたのでした。そこでジミーは、まずは衣装からと、デヴリンの一張羅のタキシードを借りて出掛けることにします。袖を通した途端に、ジミーを襲う摩訶不思議な現象。このタキシードこそが、魅惑の秘密兵器だったのです。  タキシードの威力のおかげで、初対面のデル・ブレインもジミーをデヴリンと信じ込んでいるよう。デル・ブレインの話を聞くうちに、ジミーはデヴリンがCSAという組織のエージェントであることを知ります。

 テヴリンが残した言葉“ウォーター・ストライダー”の謎を解くために、エージェントとして敵地に赴くことになったジミー。ファイト・モード、ダンス・モード、ライフル・モード、全力疾走モード、破壊モード、重力制御モード、ホスト・モード、とさまざまなタキシードの機能を操って、ジミーは大活躍。

、デヴリンになりかわったジミーは、デル・ブレインに気付かれずに任務を終えることができるのでしょうか。

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[本田亜友子, ITmedia]

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