Mobile:NEWS 2003年4月7日 09:05 AM 更新

音声端末としてのAirH" PHONE「J3002V」を試す(1/2)

4月1日にお目見えしたAirH"対応の音声端末「J3002V」。まずは音声端末としての使い勝手をチェックした

 AirH" PHONE第1弾となる日本無線製端末「J3001V」「J3002V」が登場した(2月17日の記事参照)。端末単体でのAirH"接続対応、cHTML対応ブラウザ、POP3/SMTP対応のEメール送受信、背面液晶の搭載(J3002Vのみ)、さらには日本無線初のDDIポケット向け端末でもあるなど、DDIポケットの音声端末としては初物づくしとなる期待の端末だ。

“これ1台”を具現化するAirH" PHONE第1弾

 「J3001V」「J3002V」の主な機能は以下の通りだ。

  • cHTML対応ブラウザ
  • 汎用的なEメール送受信機能
  • AirH"対応で単体での定額制インターネット接続

 これら3つがコアとなり、従来の音声端末にはなかったリーズナブルなインターネット利用を可能にしている。従来なら最低でもPDAを組み合わせなければならなかったことが、AirH" PHONEなら単体で実現できる。


左は@niftyのモバイル用サイトへの接続。PDA用に準備されたサイト、iモード向けの勝手サイトであれば快適なWebアクセスが可能。中央と右はインターネット接続、メールの設定で、PCやPDAでの利用と同じ設定で利用できることが分かる

 cHTML対応ブラウザの搭載で、一般的なインターネットサイトはもちろん、iモードの勝手サイトにもアクセスできる。一般サイトの閲覧には画面が小さいという問題はあるが、「アクセスできる」ことの意味は大きい。

 POP/SMTPに対応したEメールは3つのアカウントを利用できるが、1つはH"Eメールで利用するため、自由に使えるのは2つだ。

 これに近い機能をもった端末としてはアステルグループ対応の「AJ-51」(2001年1月15日の記事参照)が存在したが、独自網系のアステル以外では時間従量制での接続料金が必要だった。もっともこの「AJ-51」も日本無線製であり、このときの技術が本製品に生かされているのだろう。

 AirH" PHONEは、「音声通話からインターネット利用までこれ1台で、さらにリーズナブルに」という贅沢な要望を満たしてくれる。

音声端末としての「J3002V」

 まずは音声端末して「J3002V」を見ていこう。なお姉妹機となる「J3001V」との違いは背面液晶の有無だけだ。

 もはやPHSでも当たり前となった折りたたみタイプで、メインディスプレイは128×160ピクセル表示可能な6万5536色表示の2インチのSF液晶。サイズ、解像度ともに今時のスタンダードの範疇に収まるが、バックライト非点灯時の視認性はお世辞にもいいとはいえず、視野角が狭い点も気になる。


中央が「J3002V」、左がH"端末である「KX-HV210」、右がドコモのiモード端末「P504i」。携帯電話のほぼ標準的なサイズだ

ディスプレイはいわゆる改良型STNであるSF液晶で、TFTではない。折りたたみ型では標準的な2インチで、バックライトを点灯している限り視認性は必要十分だ。なおバックライトの自動消灯は最大60秒まで延長でき、待ち受け時は終話キーでバックライトをオン/オフできる

 キーレイアウトはダイヤルキーと中央に決定キーを備える4方向キー、さらにWeb、メールといったメニューキーを4つ備え、上端の2つはソフトキーとしても機能する。メールキー、メモキーはWebアクセス時にはページスクロールキーも兼ねている。

ブラウザフォンの典型的ともいえるキーレイアウト。キータッチや4方向キーの操作性も悪くない。待ち受け中は右キーが電話帳、左キーが発着信履歴、上下キーが着信音量の調整とバイブレータのオン/オフ設定となる

 アドレス帳機能は電話番号、メールアドレスが1件に最大2つずつ登録可能。画像を登録すれば着信時に登録画像を表示させられ、個別の着信音設定も可能だ。ワンギリチェッカーは電話帳と連動させた機能で、電話帳に未登録の電話番号から着信した場合には、着信後3秒間は着信音やバイブレータが動作しないようになっている。

[坪山博貴, ITmedia]

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