Mobile:NEWS 2003年4月8日 03:27 PM 更新

AirH" PHONEのEメール機能をチェック(1/2)

AirH" PHONEではDDIポケットが提供するH"Eメールに加え、POP3/STMP方式の一般的なEメールの送受信も可能になり、転送サービスやWEBメールを利用しなくても日常利用しているEメールを送受信できる。今回は「J3002V」を用いてEメール機能をチェックしていこう

 AirH" PHONEは単体でのインターネット接続機能(PPP接続)を備えており、合わせて実現されたのが汎用性の高いEメール送受信機能とブラウジング機能だ。

 まず、J3002Vではデータ通信を行う際に接続先(ダイヤルアップ接続)を選択できる。大きく分けて3種類あり、それぞれアクセスできる先、料金などに違いがある。

ダイヤルアップ接続先会社やISPのEメールH" EメールH" Eメールの自動受信Club AirH"のアクセス一般Webアクセス
AirH" PHONEセンター
PRIN×○*1
一般ISP×××
*単体でのデータ通信時に接続する先

*1 「オフィシャルメニュー」からの接続は不可。URLを指定して接続

 ダイヤルアップ接続は、AirH" PHONEセンターのほかに1カ所だけ設定可能。この2つは「メニュー」−「通信」−「ダイヤルアップ設定」から切り替えられる。

「オンラインサインアップ連動」を選択するとAirH" PHONEセンター、「手動設定」を選択すると設定した任意のISPでダイヤルアップ接続を行う。メール、ブラウズ共に共通の設定を利用する

 “切り替え”だけに、どちらを利用するかは難しい。「つなぎ放題」コースならばメール受信にはAirH" PHONEセンターを利用しても追加料金は発生しないのだが、ブラウジングでは追加料金が発生する。メールとブラウズでダイヤルアップ接続を個別に設定したくなるのだが、残念ながら不可能だ。

 Eメールの自動受信はh" Eメールだけで、ダイヤルアップ接続にAirH" PHONEセンターを利用する必要がある。ほかのアカウントは手動で受信を行う必要がある。定期的に受信を行う機能がないのは、AirH" PHONEの位置づけを考えるとちょっと疑問が残る部分だ。またメールアカウントごとに受信ができないのもちょっと不便だ。

 ただしダイヤルアップ接続にISPを利用している場合でも、H"Eメールへメールが届いたことは通知される。「センターにEメールが……」と画面に表示されるからだ。H"Eメールを頻繁に利用しない人なら、この通知を確認してから一時的にAirH" PHONEセンターの利用に切り替えてH"Eメールを受信する、という使い方もありだろう。

ダイヤルアップ接続にAirH"PHONEセンターを利用しない場合、H"Eメールが届くとこのように通知はされる

メール送受信の選択肢はこれだけ。特定のメールアカウントだけ受信する、といったことは行えない。またマイメニューに“受信”を直接登録できないので、例えばメールボタンの長押しでメール受信といった割当てができれば良いのだが(実際にはアンテナサーチ)

高機能なEメール送受信機能

 Eメール送受信機能はかなり高度といえるものだ。最大3つのメールアカウントを設定可能で、受信はAPOPに、送信は“pop before smtp”にも対応する。特に現在では送信時のユーザー認証に用いられる“pop before smtp”は重要で、J3002Vでメールが送信できないISPはほとんどないといって構わないだろう。

 細かなことになるが、POP/SMTPのポート番号も変更できる。企業や自宅サーバーなどでセキュリティ対策のためにポート番号を変更している場合でも問題ない。なお初期設定ではEメールは受信後に削除する設定になっているので、PCとメールアカウントを共有する場合には注意が必要だ。


1つ目のメールアカウントはオンラインサインアップと同時に自動設定され、H"Eメールの送受信に利用される(左)。ダイヤルアップ接続にAirH" PHONEセンターを用いない場合には1つ目のメールアカウントも自由に設定して利用できる(右)


この通りメールアカウントの設定はPCやPDAとまったく同じ。“POPbeforeSMTP”にも対応し、POP3で認証後の送信までの待ち時間の設定まで可能と非常に詳細な設定ができる。OutlookExpressにも是非見習ってほしいところだ

 受信は最大500件、1件当たり最大1万文字(2万バイト)、添付ファイルは最大150Kバイトとなる。添付ファイルとして扱えるのは画像(JPEG、GIF、PNG、BMP)、MIDI形式のメロディ(MID、DXM)、スケジュール(vCard)だ。受信行数を制限することも可能で、初期設定では600行まで受信する設定になっている。

 メールは受信時に受信件数、もしくはメモリが一杯になると、既読で保護されていない古いメールから削除されていく。メモリは画像、メロディといったデータと共用となっている点にも注意がいる。

 Eメール以外にサポートするメールはライトメールのみで、直送メールはサポートしない。またライトメールもEメールと同列に扱われる(同じフォルダに受信される)ため、Eメールとライトメールを明確に使い分けている人にはちょっと不便かもしれない。

 本機では、H"Eメールもメールアカウント設定の1つに含まれる。従ってH"Eメールも利用する場合には自由に設定可能なメールアカウントは2つだ。ここは分かりにくいので整理しておこう。

(1)ダイヤルアップ接続でAirH" PHONEセンターを利用する場合、1つ目のメールアカウント設定は自動でH"Eメールになる。設定はオンラインサインアップに合わせて自動で行われ、H"Eメールは自動受信が可能。

(2)ダイヤルアップ接続にAirH" PHONEセンターを利用せずISPを利用する場合、1つ目のメールアカウントも自由に設定を行える。ただしH"Eメールは自動受信はもちろん、受信自体が行えない。

(3)ISPへのダイヤルアップ接続の設定、1つ目のメールアカウントは1度設定すればダイヤルアップ接続にAirH" PHONEセンターを選択しても、設定内容は保持される。

 重要なのは(3)。つまりISPへのダイヤルアップ設定ではH" Eメールの代わりに1つ目のメールアカウントを設定できる。使い方次第ではH"Eメールを含めて4つのメールアカウントのメールを送受信できるわけだ。

電話帳連動のフォルダ分け機能をサポート

[坪山博貴, ITmedia]

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