携帯との連携も〜東芝、Bluetoothヘッドセットを参考出展幕張メッセで開催中のBluetooth Expoで、東芝が元気だ。携帯電話との連携を視野に入れたBluetoothヘッドフォンやAVやPANプロファイルを搭載したOEM向けBluetoothハードディスクを展示した
幕張メッセで開催中のBluetooth Expo。東芝ブースでは、Bluetoothハードディスク「HOPBIT」の拡張版や携帯電話での利用を視野に入れたBluetoothヘッドフォンが参考出展された。
参考出展されたのが、データのストリーミング転送を可能にするAV Profileを搭載したBluetoothヘッドフォンだ。Bluetooth対応のAV機器がまだないため、現状ではメインの用途はPC内の音楽データをワイヤレスで聞くことだと説明員。 再生や音量調整などの制御は左右のヘッドフォンに付いているダイヤルで行う。音声認識にも対応しているため、PCが起動していればMP3ソフトの起動や再生/停止をを声で制御することも可能だ。「音声認識を使えばほかにも、ヘッドセットのマイクで取り込んだ音声を認識させ、テキストにもできる」(説明員)。
実はこのBluetoothヘッドセットは携帯電話との連携を考えた機能も用意されている。ヘッドフォン下のボタンを押すとBluetoothに対応した携帯電話をハンズフリーで使うためのヘッドセットとして利用できるのだ。「Headset Profileの搭載で、PCへの音声入力や携帯電話でのハンズフリーでの利用が可能になっている」。 ちなみに以前、国内で販売されたNTTドコモの「パルディオ633S」やauの「C413S」といったBluetooth対応端末では、端末側のプロファイルが未対応のため利用できない。まずはBluetooth端末が普及している海外市場を狙いたい考えだ。
Bluetooth搭載のハードディスク「HOPBIT」(2002年10月17日の記事参照)も、プロファイルを追加したものが展示され、OEM向けのアプローチを図っている。
2002年11月に発売されたバージョンは、File Transfer Profileのみの搭載で、用途が限られてしまう面もあった(2002年10月25日の記事参照)。今回出展したHOPBITには、ソニーのデジタルカメラ「DSC-FX77」に搭載されたBasic Imaging ProfileやAV Profile、PAN Profileが追加され、HOPBITをポケットに入れたままPDA上で動画を閲覧したり、DSC-FX77で撮影した画像をHOPBITに送り込んだりといったことも可能にしている。「(参考出展の)ワイヤレスヘッドセットと組み合わせれば、HOPBITをMP3プレイヤーのように使うこともできる」(デジタルメディアデベロップメントセンター 磁気ディスク設計部の近江隆夫主務)。
HOPBITの開発を手がける近江氏は、初代HOPBITが登場したときに比べて(DSC-FX77など)つながる相手先となる機器も増加傾向にあり、チップ価格の低廉化やプロファイルの策定も進んだことから、Bluetoothを取り巻く環境の変化を感じると話す。 なお今回展示されたHOPBITは、これから登場するであろうBluetooth対応機器と組み合わせて便利に使えることをOEM先に提案するために作られたもの。同じ仕様の製品をコンシューマー向けに発売する予定はない。 関連記事 将来は携帯電話での利用も〜東芝のBluetooth HDD「HOPBIT」 モバイルでの利用を目的に開発された東芝製BluetoothハードディスクがWPC EXPOにお目見えした。Bluetoothカードを差したGENIOeとの間でデータをやりとりするデモが行われている なぜ、今Bluetooth HDDなのか〜東芝に聞く「HOPBIT」 WPC EXPOで披露されたBluetooth HDD「HOPBIT」。サポートするのはFile Transfer Profileのみで、極めてベーシックな使い方しかできない。この製品を、東芝はなぜこの時期にリリースするのだろう 関連リンク HOPBIT [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |